第11節 大分トリニータ(H)

 
[スタメン]
     アレ  田代
        野沢
   増田      小笠原
        本田  
  石川 大岩 岩政 内田
       小澤
 
[サブ]
杉山 羽田 中後 山本 本山 深井 興梠
 
新井場怪我で石川。青木もふくらはぎを傷めて本田。
中盤は多分ダイアモンド。増田・小笠原に運動量が要求される。
ベンチには怪我人の分中後・山本が入っている。中盤の運動量補給の為にポジション的には出番を得やすいだろうが、監督の評価はどうか。
ベンチスタートとなった本山、彼には確実に出番があるだろう。
スタメン落ちで奮起してほしい。
 
[敵さん
     高松   内村
        梅崎
根本 エジミウソン トゥーリオ  高橋
    福元 三木 深谷 
        西川
 
左右とか自信の無い、3-5-2。
鹿島は序盤のディフェンスに難があり、そこをついていくとのこと。
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20060100010220060503_detail.html
 
[前半]
互角の立ち上がり。
アレックスはチェイシング、ボールキープ、ペナルティエリア付近での仕掛けと目立っている。
彼に比べると田代の存在感は希薄すぎる。
運動量の多い本田が攻守に多く絡んでいるが、どうもパスが見劣りする。
中盤で大分のWBにパスが渡った場合、増田・小笠原が詰めることになるのだが、その詰めがやや遅れ気味。仕事量が多大過ぎて仕方ない面もあるが。
鹿島の攻撃は前線でキープをして上がりを待つシーンでことごとく潰されている。
そこでファールが貰えてのFKがチャンスの主体か。
44分、鹿島の攻撃が西川にキャッチされて終わるとそこから根本にボールがわたる。
右サイドから根本がハーフウェイラインを越えてきてもマークにつく選手がおらず、ディフェンスラインの前でフリー。
左サイドからディフェンスライン裏に走りこんできた梅崎に、ディフェンスラインの左端にいた本田があっさり振り切られ、根本のパスをライン裏でトラップしてシュート。前半終了間際に失点してしまった。
 
[前半終了]
大分の狙い通りの展開に陥っている。
攻め方、守り方を修正しないと。
 
[後半]
開始から本田に替えて本山。中盤はスクウェアに変えてきた。
野沢・本山が大分WBへ最初のディフェンスを仕掛けることになるが、この二人で大丈夫か。
大分のディフェンスは、DFラインから中盤にかけて広く均等に選手を配置し、近くにきた相手を忠実に1対1でマークし、潰している。この守り方に、パスをワンタッチで捌くことの少ない鹿島の攻撃は格好の餌食。
動き出しでかき回されることも無く、大分の守備は安定し続けている。
この守り方で相性が悪いのは、と考えると真っ先にジェフが思い浮かぶが、なるほど前節ジェフに負けている。
18分、大分選手をまとわりつかせたまま強引にドリブルで進む小笠原を倒して、高橋にイエロー。
20分には、大分をペナルティエリアに押し込んで、その前で延々パスを回し、仕掛けのボールを入れ続けるが最後は奪われ、カウンターを防ぐために相手を潰した岩政にイエロー。
22分には内田のアーリークロスからアレックスのヘッドも西川にキャッチされる。
26分、押し込めてきたところで増田を深井に替える。深井の運動量に期待。
28分、鹿島の前への意識が高まり、攻め込まれてからの素早いビルドアップで野沢が倒され、エジミウソンにイエロー。
直後、大分は内村→梅田と交代。FWを下げてMFの投入。
33分、本山のクロスをニアのアレックスがスルーし、ファーの田代がヘッドするも西川キャッチ。
38分、優勢の中、野沢→興梠。興梠はどういう動きを見せてくれるのか。
40分、田代が触れなかったクロスをさらにファーでトラップして本山、フェイントを入れてコースを作り出しシュートをねじ込んだがポストに当たり外。
41分、深井が左サイドへドリブルで侵入したところを深谷がたまらず倒してイエロー。
42分にも続いて右からペナルティエリアに侵入しようとした興梠を倒して高松にイエロー。
この辺で大分は梅崎→オズマールと交代。
44分にも鹿島陣内からドリブルで飛び出した興梠を倒して三木にイエロー。
ロスタイムからは岩政も敵ペナルティエリアに上がりっぱなし。
こうして攻めまくったが、時間切れ。
 
[試合終了]
大分のゲームプランをひっくり返しに行くのが遅かった。
収穫といえば興梠のドリブルが鋭かったくらいか。これで深井のように動き出しが出来れば鹿島の攻撃に新たな武器が加わるのだが。
大分は最後イエローを厭わずに必死にゲームを終わらせに来たが、鹿島はゲームを通じてカウンターを潰した岩政のみ。
首位とは暫定で勝ち点2、ガンバ次第で3開く。
次は浦和、大分に負けておいて何だが、勝てば首位争いをリードできる。