第7節 ガンバ大阪(A)

 
[スタメン]
    本山   アレ
      小笠原
  フェル      増田
        青木 
新井場 大岩 岩政  内田
       小澤
 
[サブ]
杉山 羽田 石川 本田 野沢 深井 田代
 
フェルナンド復帰でダイアモンド型の中盤、とはいってもアレックスが前に残り、本山がその後ろで、
小笠原とOHコンビを組みつつも、小笠原はボランチのフォローもするほど下がって、相当いびつなダイアモンドとなるはず。
 
[敵さん]
  アラウージョ 前田
   フェルナンジーニョ
家長 遠藤 橋本 加持
 シジクレイ 宮本 山口
      藤ヶ谷
 
なんだか豪華な面子。WYで活躍した家長が内田の対面。
外人枠もフルに使い切ってる…って当たり前だわな、優勝狙うなら。
前の3人は全員FWなので3-4-3とも言えるが、もう眠いので知らん。
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20060100010120060321_detail.html
 
[前半]
守備に集中しているな、という立ち上がり。
低い位置に人数をそろえ、前の選手もきっちり戻ってくるのでバイタルエリアに人数をかけた要塞が築かれる。
ガンバは中盤でやや自由にボールが持てるので、アバウトでも大きくボールを動かし、逆サイドやラインの裏を狙い、10分まではガンバが押し込む。
一時は鹿島はDFラインでのボール回しもままならない状態になるが、小笠原、本山を基点としたカウンターで脅かし、徐々に攻勢に出る。
12 分 超ロングシュートを狙った、小笠原。腰に手を当てて痛そう。
15分、フェルあわやオウンゴール。バックパズ?
17分、新井場が本山との連携でサイドを駆け上がり、クロス。これは大きく外れる。胃炎で苦しんでいたという前節は、正確なクロスがあがっていたのだが。
21分、小笠原が右サイド深くに入れたボールを追い、駆け上がった青木。グランダーで引いた位置の増田へ。増田がダイレクトに浮かせたボールが絶好のクロスになり、ゴールエリア直前のアレックスがヘディングで決めたかと思われたが、ガンバGK藤ヶ谷の超反応で外に押し出されてしまった。
25分、CKからの大岩ヘッドは、大きくバウンドしたところを藤ヶ谷が弾く。
28分、内田のクロス。ガンバDFが棒立ちの中アレックスのヘッド、会わなかったのか本山に流したのか、ボールは枠を外れる。
30分、内田がまたクロス、突っ込んだのは増田。シジクレイにぶつかって行ったのがファールだったのか、笛が鳴る。
32分、マグノアウベスがパスを受けたところに、後ろからガツンと行っていまい、フェルナンドにイエロー。
これで与えたFKはペナルティエリア十数メートル手前やや左から。蹴るのは遠藤。
枠を捉えたボールを小澤がはじき出す。
34分、家長を相手に上手く体を入れてドリブルで抜け出そうとした小笠原。家長はどうにもボールに足が出せず、背中を突き飛ばしてしまい、イエロー。
36分、アレックスが橋本に後ろからスライディングタックルをかましてファール、抗議してイエロー。
抗議して時間がかかっている間にスローが流れて、ボールに先に当たってるのが確認できたが、笛吹かれたら抗議しても無駄。
余計なイエローを貰ってしまった。
44分のガンバのカウンター。スルーパスに全力疾走で前田が飛び出す。
岩政、大岩はスピードに弱いという警告が脳内にフラッシュしたが、そのスピードに負けずに着いて行き、前に回りこむ選手が。背番号20番、内田篤人
岩政も追いついたところで焦って打って外してくれた。
 
[前半終了]
立ち上がりはどうなるかと思ったが、見ごたえのある前半となった。
家長が攻め、内田が守る形の有望若手対決は、数えられた範囲で、クロス上げる:防ぐで2:3。ダイレクトに上げようとしてあらぬ方向に飛んで行ったのが1。
左サイドでは新井場が加持とマッチアップ。
WBとSBの対決なせいか、ガンバ側の仕掛けの頻度が高く、走り合いとなる。鹿島側が仕掛けは回数は少ないものの、フリーで抜け出している。
中央突破に関しては、たまにカウンターを受けた時以外は人数をかけてしっかり潰せている。
鹿島が守備から入っている割には、攻め合いの印象もある。
 
[後半]
前掛りなガンバの中盤にスペースができて、奪った後繋ぎながら攻めて行き、奪われては後ろに集中して守るという攻防に見とれていたら18分ほどすぎてしまい我に返る。
このあたりの時間で、鹿島のパスがカットされまくっていたから。
攻め上がりの時に、ボールホルダーより前にいる選手が少なく、並走している選手がきてやっと駒が足りているという状況のせいか。
攻撃の疲労が大きいのか、ガンバの逆襲に戻りきれない選手が多くなってきた。
21分、新井場がスライディング気味に蹴りだそうとした足に前田もスライディングで足の裏を入れてイエロー。
ガンバが動いたのが23分。前田→二川。
これを見てか、26分には鹿島もフェル→深井と交代。
その3分後には本山→田代と入れて完全に2トップ。
鹿島が攻め、ガンバが守る展開となっているが、いつものラストパスの出しどころがなくなる病気も出ている。
36分には、1トップで消耗したアレックスを野沢に交代。
田代が引いて小器用な逆向きドリブルを見せており、田代基点にスルーパスが出て深井が飛び出したりしているが、田代の持ち味はそれでいいのか?
38分、家長→播戸。交代がめまぐるしい。
が、状況は変わらず。鹿島攻めるも出しどころがなく、まわしている間に奪われて逆襲を受ける。
43分、2人に囲まれたところから反転して抜け出そうとした深井を加持が倒してイエロー。
44分、鹿島後半初のCK。防がれたボールをさらに2度ペナルティエリアに入れるが、最終的に大きく跳ね返されて、これがカウンターになる。
遠藤が二川に展開、二川はハーフウェイラインを越えて攻めあがっていく。。
二川に深井があたりに行くが、抜け出され、左サイド浅めからDFラインの裏、そしてフェルナンジーニョが走りこむ未来の位置へ見事なクロスボール。
DFラインといってもこの時の最終ラインは増田と新井場の二人。
ファーの増田が自分を巻いていったボールに反転し、フェルナンジーニョのボールに足を当てるものの、跳ねたボールを抑えられ、抜かれる間際に視界の外に闇雲に足を出して倒してしまった。
これがPKを取られ、遠藤がきっちり決めて、0-1。
残るはロスタイムのみ。
ガンバはロスタイム3分の2分30秒で、フェルナンジーニョ → 寺田と交代。
交代したらすぐに笛が鳴って、試合終了。
 
[試合終了]
トヨタカップを思い出させるような集中した守備からの戦いだったが、主導権を握ってから逆チャンスが減り、カウンターで敗北するという皮肉な結果となった。
後半は押したものの、決定力不足以前の出しどころ不足では決まるはずもなく。
CKはある程度攻勢のバロメーターになるが、後半あれだけ攻めてCKが取れたのが44分というのが、いかに前にボールを送らず横に回しているかを表している。