鹿島家遠征記 -我叉焼麺ヲ注文セリ 或ハ只ノ生存報告-

所要で初めての街・鶴見へ。
小腹が空いての帰り道、ふと見上げると、「らーめん 鹿島家」の看板があった。
家系ラーメンか?
道の反対側には麺屋工房(うろ覚え)とかいう今風のこじゃれたラーメン屋が見える。
鹿島家の外見はややくたびれている。
ラーメンはここ数年で急激な進化を遂げたので、基本的に新しい方が美味かろう。
とは思ったが、鹿島の文字に催眠術に掛けられたのかのようにふらふらと入店。
 
とりあえず、チャーシュー麺・細麺の食券を買って座る。
普通のラーメンは550円、チャーシュー麺でも780円と値段は安め。
加えて店内が20年は営業してきたような感じなので、
「駅前だからやれてるラーメン屋か、味は期待できないな」
と、思いかけた。
しかし厨房に並ぶ寸胴が4つ。
「あれを全部売る味?やはり家系か。」
と思い直す。
まあ、注文待ちでぼんやりしてただけなんですが。
 
ほどほどの待ち時間でラーメンが来る。
スープは動物系と魚介系のミックス。
いわゆる家系のイメージよりはあっさり目にふったバランス。
チャーシューはとろける系。
時々スカスカの叉焼叉焼麺を頼んだことを後悔させる店もあるが、
ここはそうではない。
細麺も適切な湯で加減。
いつも濃厚なラーメンばかり食べているせいか、麺をパクついていると風味が足りない気がしたが、感想としては、
「これだけ旨いのにラーメン550円?これだけ旨いのにカウンターにおろしニンニクと豆板醤を置くか?」
というもの。
味のコストパフォーマンスは秀逸。
自宅の近くにあると幸せになれそうな名店でした。

場所は鶴見駅、バスロータリーのSEIYU側外角にあります。

以上、アントラーズにまったく関係ない更新をお送りしました。