天皇杯準決勝 大宮アルティージャ

 
リーグ最終戦も見てたんだけど、柏のやる気の無さに当日選評を書く気になれず、
その後殺人的に忙しくて更新してなかったんだけど、久々に書きます。
 
[スタメン]
     野沢 アレックス
  本山        深井
     フェル 小笠原
新井場 大岩 岩政  名良橋
       曽ヶ端
[サブ]
杉山 羽田 青木 増田 鈴木
 
小笠原ボランチ、相方はフェルナンド。
J's GOALでは健在とされてたリカルジーニョはどうしたのかサブにもいない。
FWはアレックスと野沢、OHは本山、深井と、攻撃は回りそうな面子。
守備は前述の両ボランチが上がりっぱなしになってしまう問題をどう修正しているか、
サイドバックの新井場・名良橋の裏を狙われた時の対処が気になるところ。
 
一方、大宮は助っ人外人が全て帰国してしまい、純日本人での布陣。
 
[前半]
開始から鹿島が攻め込む。
度々シュートまでもちこむが、大宮のDFの集中の前にゴールは割れず。
攻め疲れもでて、15分すぎあたりから大宮のカウンターが機能し始める。
鹿島の攻撃も健在だが、度々カウンターでペナルティーエリアまで侵入されては、
押し込んでいるという感じではない。
ボランチはバランスをとろうとしているが、カウンターを潰すためにファールに近いプレーも目立ち、
実際、29分には小笠原がイエローを貰う。
攻めても攻めても点が入らず、大宮の狙いどおりに前半はスコアレスに終る。
 
[後半]
開始早々に、GKに突っ込んで深井が負傷。7分に増田に交代する。
やはり攻め続けるが、点が入らず、大宮のカウンターも健在。
10分、前掛りになった鹿島のDFラインの間を、藤本のパスが切り裂く。
抜け出した森田はスピードにのってペナルティエリアまで侵入、岩政がなんとか全力疾走で追いつくが、
そんな状態では切り替えし一発で外されてしまい、シュートがファーを抉って、失点。
24分、新井場に替えて鈴木を投入。3-4-3か?と思ったが、左サイドはフェルナンドがケアしていたので
4バック、1ボランチのような感じ。
点を取れないので前がかりになり、両ボランチは上がりっぱなしになることが多く、
カウンターのかけ放題。両サイドバックの裏も使いやすい状態となる
名良橋の前でボールを持ち、チェックに来た所で右サイド奥へ走り込んだ選手に出す等、
孤立する右サイドの名良橋があからさまに狙われているシーンが連続する。
その名良橋は、32分に青木に交代。
守備面では改善されたが、攻撃に絡もうと前に出ては敵に対応されてしまい、見せ場は自陣からペナルティエリアへの高精度ロングパスのみとなった。
鈴木もそれなりに機能、競り合いから味方に落としたり、敵を引きずる強引なドリブルでFKをゲット、ペナ内でのシュートと仕事はした。
89分に小笠原が自陣での反則で2枚目のイエローを貰い、退場してロスタイム突入。
攻める意志は衰えなかったが、大宮のゴールは割れず、そのまま今期の終戦となった。
 
[試合終了]
決して攻撃が機能しなかった訳ではなく、リーグ戦終盤と比べたらかなり機能していた。
大宮の集中した守備、リーグ終盤の大物食い連発を演出したそれに見事にやられてしまった。
攻めて点がとれないからと、前がかりになった瞬間をやられるといった相手の狙いどおりの展開。
小笠原ボランチで、バイタルエリアが留守になってしまったが、フェルナンド・青木で小笠原をOHに使い、
深井は途中投入のコマとして温存しておいても良かったのではないか。
 
思えば最初のセレーゾは超守備的な監督といったイメージだったが、今期の戦い方はずいぶん攻撃的だった。
その分守備は軽く、ちょっと長いパスを通せば、DFライン1枚の前でボールを貰うことができる状態だった。
それでも失点が少なかったのはポゼションサッカーの効果と、岩政大岩の両看板のおかげか。
曽ヶ端のスーパーセーブで救われた点もずいぶんあったなぁ。
新井場の守備力も折り紙つき。あとは右サイドか。
 
セレーゾの続投には反対してたけど、替わりにつれてきた監督が必ずマシな結果をだせるほど無能な監督ではないし。ただ、監督交代は2年遅かった。
移籍・補強も含め、来期の成績は博打的だ。