第24節 ビッセル神戸(H)

 
まだなんとか2位。
前節は敗北しガンバと勝ち点4差を詰めるというより、建て直しの戦い。
 
[スタメン]
     本山 アレックス 
  深井        増田
     フェル 小笠原
新井場 大岩 岩政  青木
       曽ヶ端
 
 
小笠原をボランチに下げてみました、と。
神戸はファンタジックストライカー平瀬が先発。
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20050100010120050917_detail.html
 
 
[前半]
開始からしっかり押し込んで優位を見せて、後ろで回すのも余裕をもってやれている。
15分まででも相手ゴールに迫るシーンが連続し、神戸DFラインにボランチが吸収されるような形で後ろに密集する。
ゴール直前でファールゲットし、フェルナンドのFKは僅かに外れた。
引いた相手にはミドルと積極的に打っていき、その中でも小笠原の一発は枠ギリギリだった。
惜しい場面は多いが、点は入っていない。
守備面は鹿島陣内に入ったボールはDFかGKがあっさり処理している安定状態。
鹿島のショートパスからの中央突破をやるスペースがないのに、密集に挑んで跳ね返されている。 
22分、CKをクリアされたが、それをミドルで打ち込む。神戸DFに当たってゴール直前のアレックスの前に抜けてくる。しかしアレックスのキックにギリギリで足を出されて、ボールはGKに向かって力なく転がった。
 
鹿島は少し引いた位置で回して相手をつり出そうとするが、神戸DFラインはしっかりそろってペナルティエリアからあまり離れない。しかし、小笠原の高精度ボールが、DFラインの裏へのアレックス・本山の走り込みにあわせて発射されると、アレックスはGK目前で胸トラップ成功。ただ、ゴール枠右の位置ではシュートコースは無く、無理に打ったが枠は捉えられず。
ここで、「二人の走り出しに金古が付いていったせいでオフサイドにできなかった」と解説の早野に責められていたので、義侠心から見返してみるとオフサイドではなかった。
放送で言及されるとその印象が根付いてしまうから、気をつけて欲しいもんだ。
 
25分、神戸の攻撃が機能。一旦跳ね返されたボールに鹿島が2人行ったところで横に展開。
そこから遠藤彰弘にパスが出てワントラップで長くボールを出して猛烈なスピードでDFの間を突破。しかし曽ヶ端が素早く飛び出して、足元へ体を投げ出してボールを掻き出し、こぼれたがなんとか押さえた。
最初はスピードスター平瀬、健在だな、とか書こうとしたら違う人だったのが残念。
ちなみに平瀬はファーに開きつづけこの一連の攻撃には絡まず。最後曽ヶ端が掻き出したボールには反応していたが。ある意味健在ですね。
 
27分、ロングボールに走り込みヘッドで味方にピタリと戻すポストマン平瀬。
サイドに展開されたボールを追うが、岩政にあっさり体を入れられ後ろから潰す。
岩政は足が痛そうだ。
 
29分、またも引いた神戸に対して敵陣中央あたりの位置でパスを回す鹿島。
4人ほど経由して回しているうちに左サイドまで到達。そこでペナ横に縦のスルーパス
深井が敵と競りながらライン際で折り返す。このボールを増田がヘッドで掠めて後ろに流れると、本山がシュート。いいコースに飛んだがDF北本の必死のヘッドクリアに合い弾かれる。
この後、鹿島はすぐにボールを奪って、小笠原がハーフラインからDF間にスルーパス
アレックスが抜け出して、GKの脇を抜くグランダーシュートを打つがまたも北本が追いついて蹴り出した。
しかし、このスルーパスオフサイドにならなかったのは北本が残ってたからと、実は自作自演。
 
44分、遠藤が後ろから小笠原を倒してイエロー。
 
[前半終了]
引いた相手をとうとう崩せなかった。
まあスタミナが減ってくれば崩れるだろうけど、ここを崩せてこそという感じは否めない。
シュート数は14対3と圧倒的。
 
[後半]
開始早々1分、クリアボールを敵陣中央でアレックスが本山に落とす。本山は左サイドへスルーパス。深井が追いつき、低い弾道で中に折り返すとアレックスがダイレクトでハーフボレー。地面に叩きつけてバウンドしたボールで決めた。
前半攻めあぐねたのにあっさりと決まって1-0。
 
5分、平瀬を小島に交代。そんな当たり前のことされてもつまらん。
小島はいきなり高速ドリブルで仕掛けて、大岩がファールで止めざるを得なく、イエローを貰ってしまった。
 
10分にはサイドチェンジのロングボールにあわせて駆け上がる新井場。
ダイレクトで前の深井に叩き、深井もダイレクトに、壁パスの要領で新井場の駆け上がるスペースへヒール流す。リターンを受けた新井場はワンタッチ分切れ込んでファーに流し込むシュートを放ったが、枠を僅かに外した。
新井場がハーフラインから敵ゴール前まで一気に駆け上がった、ダイナミックなプレーだった。
 
13分、センターサークル付近でヘッドで競り合った金古の足が攣ってタンカで外に出る。
金古はそのまま河本に交代。
旧鹿島組は見せ場もなく全滅してしまった。
 
16分、センターサークル付近で奪ったボールが本山から左の深井に出る。深井はそのままDFライン左端の相手にドリブルで挑み、裏に抜け出してシュートをぶちかますとGKの手を弾いてゴールに吸い込まれた。個人技一発で2-0と突き放した。
18分には敵陣で相手にぶつかった増田にイエロー。直後19分に増田は野沢に交代。
 
21分、自陣でつなぎに苦しんだ末になんとか敵陣中央のアレックスにパスが通ると、これを左サイドのスペースに大きく出す。深井が追いつき、ファーのアレックスにあっさりクロスをあわせる。ワントラップからまたハーフボレーシュートを打つが、神戸DFが体を投げ出して防がれた。
 
24分、右サイドから左、そしてまた右へとボールを回しつづけ、青木が右サイドを駆け上がりつつ、前方にスルーパス。本山がペナ横で受けてゴールライン際からペナルティエリア侵入。
DFとGKの隙間にパスを出すと、至近の野沢はスルーし、深井が決めた。さらに追加点で、3-0。
 
26分、ロングパスを野沢がペナルティエリア内で追いつきざまにシュートを打つがGKに阻まれる。
神戸が前にでるとそこをサクっと切り刻んでいく感じのいい展開。
 
30分、フェルナンド→名良橋。青木がボランチへ。
 
38分、アレックスが左へスルーパス。抜け出してペナ横で持った野沢が小笠原へ戻す。
これをDF裏に浮球で送り込み、深井が飛び出してバックヘッド気味に合わせるが枠を外れた。
直後、深井はリカルジーニョに交代。
 
44分、本山がドリブルでハーフラインを超えて4人に囲まれながら進む。細かいタッチで相手を寄せ付けずルックアップ。前にはアレックスと野沢がいたが、オフサイドの位置にいた野沢には出さず左のアレックスへ。アレックスはトラップ一発目を前に大きく出しスピードで抜け出してペナルティエリア侵入。GKの目前で右に送ると、走り込んできた野沢が叩き込んでゴール。アレックスが9割方お膳立てしたゴールで、4-0と試合を仕上げた。
 
 
[試合終了]
前半は崩せなかったが、後半4点をとることで大勝となった。
相手の状態の悪さを考えるとそう喜べる物ではないけど、沢山点が入って無失点なのはやはり気持ちいい。
深井の調子がいい。壊される前に戻ってきたか。
名良橋のパフォーマンスは不明。相手をキチンとオフサイドにしとめた上でパスをスライディングクリアというプレーは良かったけど。