親善試合 ホンジュラス(H)

さて、いろいろあって鹿島の首位転落までの3戦が見れず、
やっと今日早く帰れたら代表戦。
心苦しいものがあるけど、見れる試合は書くということで。
 
[スタメン]
     高原  柳沢
 中村        中田英
    中田浩 稲本
三都主 宮本 中澤  加地
       楢崎
 
今日は4バックのテストの様子。
ボランチが海外と言っても…という組み合わせなのもテストなのだろう。
中田英寿のOH起用もテスト臭が漂う、試合中にボランチに下がったりもするのだろうか。
柳沢の動き出しに期待。
 
[前半]
慎重な立ち上がり。
攻撃はSB・ボランチが上がってボールに絡むということもなく、FWにボールを追わせている。
守備では寄せの早さが目立つ。
 
と、思っていたら中村のFKが外れてその逆襲の7分。
ホンジュラスDFラインから余裕をもってパスを回し、日本の左サイドへ。
ハーフラインを越えたところから再度際をドリブルで突破しようと加速、それを縦を中村、横からヒデが囲んだ、と思った一瞬にヒールでライン上に立っていた味方にボールを残して走り抜けていく。敵について加速しかけていたヒデの足は届いたのだがカットできず、ライン上にいたもう1人が中に切れ込んでいく。
切れ込んだ所で浩二が縦を切って対面する。しかしこの時DFラインでは宮本が前に出たスペースにFWが横移動。中澤は横への移動をオフサイドにかけようとした不思議な動きを見せて置いて行かれていた。
その隙間にスルーパス三都主との5分の走り合いとなるが外側からの追走ではやや苦しく、トラップ際の当たりで振り払われ、ペナルティエリア左をゴールラインまで突破を許す。
三都主が抜かれて慌てて中を切りに来た中澤の背後、ゴールど真ん前に走りこんできたベラスケスにグランダーで折り返し、ドフリーであっさりと決められ、0-1。
 
宮本が前に出ていたこと(しかもその後も飛び出しを追っていない)
中澤がオフサイドの掛け損ね、飛び出しもケア・三都主のカバー両方できず中途半端な動き。
三都主はあっさり当たり負け。
システムがどうとかいう以前にDFが油断しすぎ。
 
12分、三都主ハーフウェイラインからのパスを敵陣中央で受けた柳沢。
軽やかなターンで前を向くとその回転に同期するように前に飛び出していったヒデにパス。
ペナルティエリア侵入かと思ったら、正確にヒデにあわせたパスが踵に当たって跳ね返った。
実にヤナギクォリティ。
14分、自陣で奪ったボールをヒデが素早く柳沢に預け、左サイドの中村にさらに叩く。
そのまま3人で雪崩れ込み、中村から正確な折り返し。柳沢が胸トラップで大きくペナ内に弾いて追うが敵と交錯し、CKとなった。
21分、敵ペナ前10mといった辺りでヒデが倒されてFKゲット。
中村のキックは壁に当たり跳ね返る。これを後ろに戻してから加地の前のスペースに出す。
加地のクロスはややふんわり。敵にヘッドでクリアされたがそれを稲本が猛ダッシュで拾い、ヒデに繋げる。さすがの中田英寿、対面する敵の股を抜く速いグランダーのパスで、ペナルティエリアのライン上の柳沢にズドンと繋げる。
これをターンしつつ高原に叩いて縦に飛び出し、リターンをシュートする動きは素晴らしかったが、シュートはコロコロと勢い無くGKに転がっていき、取られた。
直後23分、三都主が縦に抜け様とする敵を手で押すいつものファールでいつものイエロー。
24分、ロングボールを中澤が敵と追う。バウンドしたところを敵を押さえつつヘッドリフティングで3回浮かして前を向き、ボレーでクリア。なんという芸当か。
26分、ホンジュラススローインからボランチ前のスペースを経由して左サイドへ。
受けたガルシアは三都主と対面することになり、突破するふりから追い越していったベラスケスへスルーパス。宮本が三都主の方を見ており背中側を抜けられてあっさりシュート、ゴール。0-2と突き放される。
32分、前掛りになり跳ね返されたボールをカットし、ヒデへ。敵バイタルエリアに飛び出してフリーになっていた稲本に繋がり、ミドルシュート。グランダーのボールがDFに当たり、トラップ気味に止めたボールが高原に転がる。これを掻っ攫い、ペナ内に抜け出して倒れながらのシュート。
綺麗にGKの脇を抜くグランダーのシュートがゴールに刺さって、追撃のゴール。1-2。
この得点で俄然勢いづき、中村カウンター・俊輔ミドルと攻め立て始める。
その勢いのまま37分、敵陣でちょっとだしどころのなくなった稲本が、前に出てきた中田浩二に渡すと強烈なミドル。素晴らしい低空弾丸シュートだったが、わずかに枠を外れる。
 
39分、スローインを受けた浩二を倒してフェレラにイエロー。
40分、クリアボールを受けてハーフウェイラインを右サイド側へ超えたヒデが、はるか彼方DFラインの左をフリーで走る中村へ正確なロングパス。トラップでペナ内へ侵入した中村は中央の高原に折り返し、高原はダイレクトで打つが枠を外れる。
41分、中村のFK、かなり巻いたボールを浩二がヘッドで合わせるが枠を外れる。
45分、自陣ペナ前の浩二から敵に挟まれた状態のヒデにパス。1人に詰められ、マイナス方向にボールを動かしている間に反対側にも詰められる。追い越していく浩二に出そうとしたがその反対側に詰めていた敵に当たり、ゴール方向にこぼれる。DFラインは両SBがサイドラインまで広がっており、CB2人だけ。右サイドから上がってきたマルチネスにパスがでて受けたらペナ内、宮本が必死で足を出すが、いかんせん遠すぎ。対角のサイドネットにシュートを決められてまた失点。1-3。
そしてキックオフからヒデがロングシュートを打って、前半終了。
 
[前半終了]
ホンジュラスのスルーパス・シュート技術の前にサクサクと切り裂かれて3失点。
4バックであることはあんまし関係なく、ミスからという印象。
後半はまあ交代もあるだろうということで。
 
 
[後半]
交代は無し。
中澤の勢いのあるクリアが敵にカットされた、と思ったら金玉に当たっていてピッチの外にでる。
彼は2番のゲレロ。
2分に高原がポストプレーをしようとしたところ、後ろから蹴られてFKゲット。
ペナ左角5m前といったところ。
台風の逆風を利用して大きく曲げて対角へ、ここで柳沢がヘッドで合わせてゴール。2-3と追い上げる。
 
4分、鋭いロングボールが右サイド深くにでて加地と敵の平走。加地が振り切られ体を入れられるとファール覚悟のすがりつきも効かず、折り返しを許す。ファーに走りこんできたベラスケスに宮本も振り切られてダイレクトでぶち込まれて失点。2-4、突き放された。
しかし、攻撃面ではスィッチは入りっぱなし、高原のスルーパスに中村のペナ内キープ、戻して三都主クロスが跳ね返されたところ浩二がヘディングで競り勝つも、マルチネスのオーバーヘッドクリアが顔に入りFK。
このFKはまたもペナ左角前から。巻いたボールがファーまで抜けて、宮本胸トラップ。
敵を背負って前にトラップできたが、潰される。これでPKゲット。
蹴るのは中村。マークより前だとGKがプレッシャーをかけたり、ペナ内に踏み込んで文句をいってたカバジェロにイエローが出たりした中、きっちり決めて、3-4と追い上げる。
両チーム合わせて7点が入ったがまだ9分。
 
ここから手で押し合い、激しくぶつかる傾向が強くなるが、審判も空気を読んで流し気味。
18分、稲本→小笠原。ヒデがボランチに入る。ミツオ君、この激しい流れに入れるじゃろか。
ホンジュラスも交代。MF19番のべリオスに代えて、同じくMF5番のマリン。
24分、小笠原が淡々とプレーしてクレバーではあるけど、この激しい流れに乗れてないんじゃないかと心配していたら、サイドに展開されたボールのトラップ際を小笠原がカット。浮いたボールを中村のヘッドで貰い、冷静に柳沢へパス。右サイドDFライン前でボールを貰った、柳沢。止まって動いて止まって動いてという動作でDF陣を外しつつ中央へ移動し、ペナルティアークからミドルシュート。これがカーブのかかったシュートで、GKの手を掠めながらゴールに突き刺さってゴール。
4-4、ついに追いついた。
 
ここで柳沢→玉田と交代。うーん高原の方が流れの中では消えていると思うんだがなぁ。
27分、自陣に引いてきた中村がパスをダイレクトで叩いて敵陣の小笠原へ。いい縦の関係だ。
小笠原は右サイドの玉田へ正確にパスを通す。玉田は走りこんできた中村へ股を通してパスを出そうとするが敵に当たる。しかしこぼれたボールを加地、ペナ横を抉ってクロス。
中央高原は届かず、ファーの小笠原がトラップするがやや乱れてDFにクリアされた。
30分、ホンジュラスハットトリックの10番ベラスケスをFW16番のベガを投入。
MF13番のフェレラをMF8番のオリバへ交代。
 
32分、ゴール前の自陣ボランチの位置まで引いてきた中村がセンターサークルまでビシッとロングパスを通す。受けたのは中田、ルックアップして敵陣の玉田へまたも強く長いグランダーパス。
足元に受けてちょっと引いて追い越していった三都主へスルーパス
左サイドからペナルティエリアに切れ込んでシュートか、というタイミングで中央後方に折り返す。
走りこんできた小笠原がダイレクトで決めてゴール。スコアは5-4、逆転した!
ここで高原→大黒。
 
33分、ロングシュートが外れた後、三都主が足を押さえて倒れこむ。
36分、左サイドライン際に張る中村へ、大黒が預けて前へでる。
リターンは強烈な勢いのグランダーパス。大黒はトラップミスして奪われる。
こういうパスがでる展開なんだよ、乗れてないな。
38分、ボランチ前を横ドリブルされて、DFライン前の選手にパスされる。リターンを受けて突破に来た所を加地ペナ外でガッツリ潰してファールだが、よく潰した。
ペナルティアークからのFKは、壁で跳ね返した。
ここでホンジュラスはDF6番イサギレ→DF17番バジェシージョと交代。
ペナ内でガンガンボールが跳ね回る混戦をしのいで、日本も交代。
中村→田中誠と代えて3バック、我慢強く厳しいジーコも勝っていいよと温情をみせたか。
45分、CKのクリアボールを大黒が相手を押し倒すような形で奪ったが、ファールを取られた。
FKはペナ8m前あたりから強烈なキックを打たれたが上に外れた。
 
 
[試合終了]
打ち合いを制して勝った。
親善試合に似合わない激しい展開となったが失点でのDFのミスが目立った。
3バックと同じようにDFラインから前に1人飛び出しているのが遠因ではないだろうか。
1失点目しか関係ないけど。あとはミスだしなぁ。
ボランチもスタメンの面子では守備面で効いていなかった。
DFの深さもあるだろうけど。それをカバーするため宮本が前に出て、か。
というか、観てただけで疲れたのでこの辺で。