東アジア選手権 第2節 中国

東アジア選手権に対するモチベーションが低いのは観る方だけではなく選手もだったようで、HOT6+海外クラブとの試合の疲労もあって北朝鮮相手に敗北。
そしてその次の試合のスタメンが…
 
[スタメン]
    田中   巻 
      本山   
村井  今野 阿部  駒野
  茂庭  茶野 坪井
      楢崎
 
スタメン総とっかえ!カンブリア紀に続く白亜紀の大絶滅!
チャンスを与えられた選手が生き残り続けるにはこのチャンスを必死で掴まないとならないが、さて強いハートを感じさせるような戦いが見られるか。
フヌケてたら淘汰されるしかない。
(後で調べたら、大絶滅が起きたのはオルドビス紀デボン紀二畳紀白亜紀だった…どうでもいいですよね?)
 
まあ純粋に本山が単独トップ下とか、村井・駒野のJ高評価組、ボランチにFWと新顔目白押しで楽しみな面子だ。
控えに大黒・小笠原と頼りになるのがいるから思いっきり行ってほしい。
 
[前半]
遠藤が激を入れ、三都主のコケ芸で笑わせて、20番代・30番代の背番号がぞろぞろと入場。
君が代にブーイングは聞こえない…と思ったら客が少ない。
いきなり村井がスローインの入れ所に困る。
田中が倒されて後頭部を踏まれたり、駒野に体ごと突っ込んできたりと、中国の当たりが激しすぎる。
短いパスを繋ごうにも合わない為か、いつもの代表に比べるとロングボールが目立つ。
9分、田中のセンタリングに巻が頭であわせようと突っ込んだ所、中国DFはその高さに足を上げて接触
通常ならファールなのだが。
続いて10分、ショートコーナーから戻されたボールを駒野が素晴らしい弾道のアーリークロス
今野がDFから抜け出してヘッドであわせるがGKに飛んでキャッチされた。
いやぁ、いいクロスだった。
その直後、田中が裏に大きな浮き球を送ったが巻はあからさまなオフサイド
どうも巻がオフサイドポジジョンにいつづけるのが目立つ。
これはパスを出す方にも責任があるのだが。小笠原ならあそこまであからさまなオフサイドポジションには出さないだろう。
16分、阿部がペナ前右からFK。壁の横を曲げていくボールを蹴ったがカーブのかかりが甘くサイドネットを外側から抉った。
直後、本山が普段小笠原がやるようなバイタルエリアでのキープを見せる。
19分、今野が奪ったボールを運ぼうとドリブルを開始したところ、DFの徐雲龍が後ろから足を掛けてイエロー。やっと出たかという感じ。
21分、クリアボールを駒野がダイレクトボレーで本山に繋ぎドリブル開始。フェイントで1人交わした上で左右ルックアップし、遠い左サイドを駆け上がる駒野へ正確なロングボール!
中国のDFにヘッドでクリアされたが、凄いすぎる。
今日の新顔の坊ちゃん達もドリブルだけ、ロングキックだけなら似たようなことができるだろうが、えーい見て解らん奴に説明しようとしても無駄だ、ボールを蹴れ!試合をしろ!
あ、解説がフォローしたから大丈夫か。小笠原がいなくなって本山のオフェンスに関する全能性がダダ漏れ
23分、ようやく中国のシュートを楢崎がキャッチ。これが初シュートのはず。
25分、余裕を持って坪井から出されたボールを田中が右サイドで受け、バイタルエリアの本山へ。
3人をひきつけて裏へ浮き球。巻が抜け出すがオフサイド。巻いい加減しにしろよ!と思ったが、リプレイを見るとオフサイドではない。副審のレベルが低いのか。やあ巻はいい子ですよ?
26分、日本の右サイドで中国選手がロングボールを受けるが、このトラップ際を囲みに行ったのが茂庭と本山。鹿島で植え付けられた守備のフォローか、左サイドでは深く引いての守備も見せている。
そのままドリブル開始、他の坊ちゃん達と違い、当たりに来ないとそのままドリブルで進む余裕で、ハーフライン近くまで進み、高い中国DFラインの裏へスルーパス
村井が追いついて低いクロスを入れるが、田中はあわせきれず抜ければファーで走りこんでいた阿部に合うかと思われたがギリギリでクリアされた。
30分も過ぎるとちょっと疲れてきたか、日本の選手もやや足が止まり気味。
36分、中国が日本陣内でボールを繋ぐ。左サイドでフリーの選手にボールが渡り、チェックに行ったのは本山。しつこく体を当てるがアーリークロスを許し、ペナ内では坪井が競り負けて倒れこみながらのヘディングシュートがゴールに突き刺さった。茶野がボールウォッチャーになり、坪井1人で2人見る形になっていた。それ以前に何故あの位置で競り合っていたのが本山だったのか。駒野はサイドに張り付いた相手へ吸い寄せられ、阿部は中央ややファーでバランスを取り、村井はボールを出した選手に行っていたからか。
40分、バイタルエリアでボールを受けた田中。やや左後方にいる本山に預けて前へ走る。
寄せがかすかに甘い(本山基準、普通に寄せている)のを見てロングシュート。ゴール左上隅を正確に捉え、キーパーは弾くしかできない。
41分、日本陣内右サイド深くにでたパスで駒野が1対1。ユニを掴んで倒してしまい、イエローを受けた。これで与えたFKを弾丸クロスという感じで打ち込まれ、日本中国両選手が団子になってゴールに走ったところから戻り気味な動きでヘッドを合わされてしまいゴールをまたも割られた。0-2、試合の結果が怪しくなってきた。
そして村井が中国選手と接触して倒し、ゲームが切れている間に前半が終った。
 
[前半終了]
序盤は新選手達のスキルを楽しんだが、終盤にしぼんだ感じ。
ボランチのパフォーマンスに不満がある。
阿部は泥臭い位置で必死に走り回る才に欠けている印象。
今野はそれよりややDHらしいが。
ボランチからの展開が不正確でチームの屋台骨が揺らいでいる。
サイドに目をやれば村井はクローズドスキルの選手といった感じ。
スペースが存分にある状態でパスを受けないと活きないのだろう。
駒野は結構いい。
OK、はっきり言おう。このタレント共の何が不満かって本山ほど上手くないところだよ。
慌てて不正確なパスを出すな。自分が得意な局面で自慢の技を見せるだけじゃ足らないんだよ。
田中パス下手。ドリブルが売りなら抜いてシュート撃ってみろ。
動き出しが売りならフリーで受けろ。
とは言え、可能性は感じるので後半はこのチームをうまく修正して当たってほしくもあり。
勝ちにいくなら立ち上がりからいきなり交代で修正だろうが。いいじゃんこんな大会。
 
[後半]
よし、交代なし。さすがジーコ
立ち上がりのCKであっさりヘッドで合わされてしまう。DFもなー、まあいいや。
続いて日本の左サイド攻撃。当たりのゆるくなったところで阿部が1人交わしてクロス、跳ね返されて村井が正確なファーへのクロス。巻がヘッドであわせたがGKの守備範囲。
中国は引いてきた。中々当たりにこなくなったので、技術を発揮するチャンスが生まれている。
5分に、中国のロングボールをクリアしようとした茶野がうしろから倒され、当たった中国18番ガオリンにイエロー。
8分、CKからまたもヘッドで競り負け。今回は本職の茶野。
サイドに追いやられた結果、村井・駒野がボールを触る回数が増え、美しいクロスを上げているがゴールは中々生まれない。
11分、田中が届かず、で中国DFから出されたパスをOHの位置で奪いにいった阿部があっさり交わされるが、中に絞っていた村井が奪ってスルーパス。抜け出した田中が後ろから倒され、ペナ直前でFKゲット。中国21番チョウ・エイカイにイエロー。
かなり右からのFK。蹴るのは阿部。右上隅を正確に射抜こうとしたがGKが反応し、弾く。しかしそのこぼれ球に詰めた茂庭がヘッドで押し込み、1-2。なんとか点差を縮めた。
ヤングタレントの才能も見たし、相手も疲れてきたのも見えてジーコは交代準備。
小笠原・玉田・大黒がアップしている。
19分、本山・巻が下がり、大黒・玉田を投入。これでボールの出しどころが無ければ小笠原を入れるつもりなんだろうが、本山はフルタイムできる選手とはみなされなかったか。
21分、18番のガオリンが足がつって倒れてゲームが切れる。ちゃんとロスタイムをとっているのだろうか。23分にガオ・リンはシュウ・カイヒンに交代する。
25分、サイドチェンジで右サイドで中国選手がボールを受ける。適当にほうりこんだアーリークロスがポストを叩く。
交代以後、というか前からだが前の中央に正確なボールが入らず、とにかくボールがサイドからしか前に進まない。ここは阿部→小笠原だと思ったら28分に村井→三都主。うーん終ったか。
30分、入っていきなり三都主がイエロー。直後今野が後ろから倒され、10番チントウにイエロー。
31分にはGKからのロングボールをヘッドでクリアしようとした茶野の顔に、29番の肘内をくらいタンカで外に出る。イエローが出た様子。
34分、三都主がまたもバイタルエリアでうかつに相手を倒すがカードは出ずに助かる。茶野が戻ったが、頭は包帯で覆われている。
36分、中国選手が1人足をつって倒れる。駒野はプレーに迷いが出て仕掛けられず。
反対サイドに展開されて、三都主が仕掛けクロスを入れて大黒がトラップミス気味に流したボールを田中がシュートするが枠を外れた。
このゴールキックでGKが遅延行為でイエロー。
フリーの選手に回しますというパスしか出せずに日本の攻撃は手詰まり気味。
三都主が高い位置にいてなんとか起点になるが、39分のクロスは自身のオフサイド
実況がボールを受けたところを見てオフサイドではないといってるが、判定はパスを出した時点でやるんだよ。
40分、中国の交代29番リジンウ→3番ホーチンミン。FWを下げておそらくディフレンシブな選手を入れてきた様子。
直後、茶野のパスを受けた田中が大黒にパスを出すがDFに当たって跳ね返る。それを田中が自身でエクセレントなミドルをぶち込んで2−2と追いついた。
玉田のドリブルの仕掛けからサイドに叩いて三都主クロスをクリアされてCK。で3分のロスタイム突入。攻め手もないまま試合終了。引き分けで終わった。
 
[試合終了]
まあタレントがザクザクと発掘できて良かったんじゃないですか。
田中の運動量とシュート力。つまった時のパスがもうちょっと。
巻の高さ、ただしヘッディングシュートはすべてGKに飛んだ。
人材不足の右サイドに駒野登場。しかし終盤は存在が消えていった。
村井はスペースがないときつい。しかし競うのが三都主なら連携を磨いていけば取って代わることも。
ちょんと触っただけに見えるキックからのクロスがいいし。
今野は実績を上げてきたボランチ達に並ぶところまでは届かなかったとみた。
阿部はサッカーに指名打者制度は無いので。俊輔もいるしね。
茂庭・坪井・茶野は誰が悪いではなく連携不足だろうが、個をアピールするところまではいかず。
本山、代表では塩漬けにされている選手がこれだけ上手い、普段出ている選手はどれほどか。スタミナが、自陣深くまで戻って守備していたのが祟ったか。抜きながら90分は持つんだが、田中の異常な運動量と比べられると辛い。
楢崎はスーパーセーブは無し。GKにスーパーセーブしてくれというのもなんだが。
交代もミス気味で、なんか昨今のオリンピック・ユース代表を見ているようだった。
負けていたこともあるし、ボールの落ち着け所なんて考えは捨てていたのだろうか。
大黒・玉田は論評不能じゃないですかね。逆にそれより短かった三都主が高い位置に張ってチャンスメイクを見せていた。村井はまだ遠慮があってこういうエゴを通すのは無理か。
と、文句ばかり書いてるけど、興奮した。高スキルな選手達はいいねぇ。90分持てばこのチームで行けと言い出したのだが。