東アジア選手権 第3節 韓国

今回もテストメンバーのまま。
中国戦で後半のガス欠・失速を見せてしまったのにチャンスを貰えたのなら、必死にやるしかないですね。
本日はビール少なめでいこうと思います。
 
[スタメン]
    玉田   巻 
      本山   
村井  今野 阿部  駒野
  茂庭  茶野 坪井
      土肥
 
田中が怪我で欠けた為、玉田が入っている。
もしかして彼もテスト枠なのだろうか。
徹底してテストということでキーパーは土肥。
 
[前半]
テーハミングの大合唱。いい具合にアウェーだ。
闘志を見せるには持って来いの環境でよかったね。
10分に村井のクリアミスから中央にボールを運ばれ、イ・チョンスのミドルがポストを僅かに外れていく。ここまでは村井がテスト落ちか、といった印象。攻撃でもスペースが無い状況での対応に難がある。壁パスでもつかって一旦ルックアップしてセンタリングできる状況でないとダメな感じ。とにかく密集に弱いという印象が強くなった。三都主は好きじゃないからしっかりしてほしい。
14分、村井が左サイドハーフライン付近から一気に巻を狙い、ロングアーリークロス。とりあえず巻には合った。なるほど、密集に弱ければその前から放り込むか。
24分、左サイドへのロングボールを蹴られ、イ・チョンスに茂庭が行くが切り替えし一発で振られてしまう。しかし、茶野もカバーに来てコースを消して、シュートは枠を外れた。
序盤のよく村井が絡んでいた攻撃の時間帯が終ると日本はろくに攻められなくなってきた。
34分、土肥が2つのビッグセーブ。2つとも坪井がついていた選手に打たれた。
一発目はロングボールの落下点に入るのが送れ、ヘッドで前に送られて、追いつけずシュートを許す。
二発目は同じ選手が戻ってパスを受けるのについていかなかった。
40分、やっと本山が光る。阿部が前へ送ったパスが弱く、トラップ地点で韓国選手が後ろからぶつかってくる。体が流されながらも敵と逆方向にボールを動かすトラップを成功させ、横ドリブルとみせかけての足裏ターンで敵を外して、蹴ったロングボールは巻が敵に体を寄せられない位置に飛ぶ。
巻は玉田の走りこみを見て、ダイレクトで前に送ったがDFにカットされた。
直後本山はヘッドを無理に競りに行って、相手が飛ばずに腰当たりを押される形になって肩から落下。
タンカで外に出る。
42分にはゴールライン際に転がるボールをスライディングに行った坪井が相手と交錯して痛む。
相当痛めたらしく、中々立てない。審判が一旦ピッチからだした。
坪井がピッチに戻ってすぐにまたカウンターのボールを入れられ、坪井がまた交錯しつつクリア。
 
[前半終了]
韓国の速い寄せに苦しみ、攻撃は沈黙。守備に追われる展開となった。
前の3人は目立たず。
坪井がガツガツ当たるうちに吹っ切れてきたように見える。
村井が攻撃に良く絡んだが、プレッシャーに弱い。相手を交わしたあとはパスが雑になる。
しかし、逆サイドの駒野は無難な繋ぎのパス程度であることを考えると、攻守に顔を出しつづける運動量も評価していいと思う。
相変わらずボランチからの展開が無い。阿部は前を向いてボールを受けないと回りも見ないで、すぐ駒野あたりに預けてしまうのはなんとかならないか。飛び出して攻撃に絡む形が得意そうなのだが。
怪我以外で後半立ち上がりからの交代があれば、テスト不合格を意味するのではないかと思いつつ後半を待つ。
 
[後半]
韓国のサポーターがみんな花火をもってるんだが、韓国に消防法はないのだろうか。
立ち上がりは今野がよく動いてボールに絡んでいる。
2分、本山が中盤で執拗なチェシングを見せるが、スタミナが不安だ。
5分には、村井のクロスがDFの足に当たってふわりと浮く。これを巻がヘッドで折り返したがファールをとられた。
7分、サイドから戻されたボールをキム・ドゥヒョンが中央に持ち込み、強烈なミドル。
土肥が横っ飛びではじき出したが、DFライン前に出てプレッシャーをかける選手がいなかった。
10分、土肥からのロングボールを巻が落し、敵2人がチェックに来たが相手に当てつつも最終的には本山のボールコントロール力が勝り、前に出る。一歩前に出たところで前を敵が塞いでいなければ当然ミドル、左下隅をついたボールをGKがこぼし、巻が詰めたが後一歩及ばす。
13分、イ・ドングクのシュートに体を寄せた坪井が足を蹴られて、片足で跳ねていたがやがて倒れこむ、ここで中澤と交代。
16分にはいきなりその中澤がFKを与え、これがバー直撃。
23分、本山に代わって、小笠原。プレッシャーの強い局面では本山より小笠原だ。そろそろ燃料切れだろうし。
韓国も交代、ミドルシュートで強烈な印象を残した8番キム・ドゥヒョンに替えて、15番キム・ジョンウ。
25分、駒野がクリアのキックをしそこねて高く上がってしまったボールを今野が上手く奪って前に出ようとしたところユ・ギョンヨルが足にスライディングを入れてイエロー。
28分、16番チョン・ギョンホに代わって、10番パク・チョユンに交代。韓国サポーターの歓声が尋常ではない、スーパースターということらしい。顔は本田さんに似ているのだが。
32分、玉田に代わって大黒。玉田はパフォーマンスを見せれていないままに交代。
36分に12番ペク・ジフンに代わって、19番ホン・スンハク。
41分、ロングボールをペナルティエリアで競り合った巻が、サイドにこぼれたボールを追ってスライディング、相手に当ててCK。これを蹴るのは小笠原。韓国DFの間の僅かな隙間に蹴り込んで、飛び込んだ中澤が足でゴール。この時間に1-0。
その後は必死に守りきって試合終了。
 
[試合終了]
勝ちはしたが、試合を決めたのは代わって入った小笠原から中澤。
新戦力のテストとしてはなんとも困る内容。
巻は競り合いに勝ったり負けたり、意図をもって味方に落とせたシーンは殆ど無かったのではないか。
しかし、最後まで戦いきって最低限の資格はしめした。
玉田は交代をもってテスト不合格とされたのではないか。代わった大黒も見せ場はつくれなかった、厳しい状態ではあったが。
阿部は守備でいくつか能力を見せたものの、展開役としては失格。
今野は展開が期待されていないなら、それなりに守備力を評価してもらえるか。
攻守に多くからんだ村井は微妙。正確なキックだけでは苦しいか。
駒野は攻撃時には無難な繋ぎのパスに終始し、よくカットされていた。守備はそこそここなしたが。
坪井は傷んで離脱したが、そこにいたるまでだんだん守備が激しく厳しくなっていったのが印象的。
茶野に関してはまあ無難としか。
茂庭はいくつかのポカが印象に残る。
土肥はセーブでの見せ場があって、とりあえず代表には残りそうな感じ。
さて、イラン戦にはこのうち何人が呼ばれるか。