WY GL1節 オランダ

フル代表・鹿島と選手が入れ替わろうが何年も前から見てるチームを書いてきましたが、今回はまったく知らないチーム。
 いつものようにシーンごとに良く見て書いてればわかるんじゃないかとお試しで書いたものを、ナビスコGL最終節予選落ち決定日にぬけぬけとupする。
自分にとってはデンジャラスな一戦だ。
 不備があったらスンマセン。
 
[スタメン]
      苔口13 平山9
  家長17        兵藤10
     本田14  小林4
水本2   増嶋5  柳楽16 中村8
        西川21
 
 
なんか放送だとDF登録5人と表示しておいて
実況では左から、中村・増嶋・柳楽・水本と4人の名前を呼んだりと訳わからん。
スポナビをみるとDF3人だし、JFA見にいってもフォーメーション書いてないし。追々、なんとかしよう。
(また追記)
なんとかなりませんでした、ではあんまりだと思って2005-06-11さんのところなどを見て確認して修正しました。
ずっと3バックでやってたのを本番でいきなり4バックにしたとのことです。
修正する前もほぼ合ってて一安心。
(またまた追記)
コメントをいただいてフォーメーションを修正しました。
ありがたいこってす。
布陣の間違いの他は、4バックは前から試していて、苔口の先発FWがいきなりだったとのことです。
 
 
[前半]
オランダは練習時に3-3-3でピッチいっぱいに広がって練習し、試合では中盤を厚くしたければ3-4-3、DFを厚くしたければ4-3-3にして、ワイドな布陣でボールを大きく動かしていくサッカーって話を小耳に挟んだ記憶がある。
なるほど立ち上がりはその通り、DFが大きく広がって両サイドまでボールがいったり来たり。しかしDFから前の選手に入ると圧倒的身体能力による単騎サイド突破をしかけてきた。
 
[4分]
敵ペナ左横からのスローインで、家長が中々スローインできない。
目の前には苔口が2人のDFにつかれている。
やっと本田が顔を出したが、スローインのボールを取り落とす。
ボールを拾ってまた動き出しをみてやっとスローインを入れたが遅延行為の笛がなった。
 
[7分]
DFからボールを受けたクインシーがハーフウェーラインとゴールラインとの真ん中まで来た所で、サイドライン際からペナ内へ斜めのグランダーパス。
中から外へ走りこんだバベルは走りぬけながら後ろ(中)へ戻すと、パスに沿って外から中へ走りこんできていたアフェライが前が空いた状態で受けてシュートを決めた。
綺麗なコンビネーションで先制され、0-1。
一旦はアフェライを追った小林が、バベルがボールに触れると見てホンの一瞬だけスピードを落としたのがなぁ。
前を塞ごうとした水本もよく回り込んでシュートコースをかなり消せてはいるんだがなぁ。
 
[18分]
日本が敵ペナルティエリアをめがけてロングボールを入れると、DFが日本選手の背後からヘッドでクリア。またこれが自陣中央のクインシーまで飛んでいく。クインシーにはすぐに本田と中村が付くが、この2人に纏わりつかれたのを振り切って高速ドリブルに入る。振り切られた中村は足を止め、加勢に来た小林が本田と挟み込むようにアタックにいくが振り切られ、スライディングをボールにあてるもクインシーはそれを拾ってさらにドリブル継続。
本田は追うが追いつけず。待ち構えていた柳楽が上手く体をいれたが伸ばした腕を払われて抜け出される。ここはもうペナルティエリア内、クインシーは中央へ横パス。走りこんだバベルより先に増嶋がスライディングで掻き出そうとするが、バベルはスラディングに吹っ飛びながらもボールに触っていた。このボールがファーに飛んで西川が反応するも届かず失点。0-2。
クインシーの超身体能力でチーム全体がぶっちぎられた感のある失点だった。
 
[19分]
上の失点の直後、日本もDFラインで2本ほど繋いで、右サイドへロングボール。ペナ横で平山がこれを拾うと、敵DFを背負いながらもライン際から走りこんで来た小林にパスが通る。小林は敵に引っかかってボールはこぼれたように見えたが、これはライン際への平山へのパス。平山は後ろに戻して、これを本田がダイレクトでペナ内にセンタリング。飛び込んだ家長がヘッドであわせたが、僅かに右に外れた。
日本も結構いけますね。
その再開のオランダGKのフィードが無茶苦茶精度高い。振りの大きなインサイドでハーフラインを超えた味方に弾丸でピタリと合う。何食ったらそう成るんだ、オランダ。
 
[24分]
オランダのDFファンデル・ストライクが倒れ、後頭部に平山のかかとが入って痛む。それはどうでもいい、平山はオランダ人DFと競り合い、潰しているいう事実。マスコミに過大評価されているだけの選手かと思ったら、競り合いは強いし展開は的確だし、オリンピックの時より成長してますなぁ。
 
[29分]
日本が中盤でボールを奪われ、クインシーをサイドに走らせるパス。
ハーフウェライン近くからペナ横まで一気にいかれるが、増嶋が当たりを諦め、中の危険なコースだけは切る。
マイナスのパスがフィンケンに出てダイレクトでシュートされるが、真ん中に飛び、西川が弾いて家長がサイドラインにクリアして難を逃れる。
 
[30分]
サイドラインにボールを追ったフィンケンが、ラインを割った後、キックでボールを日本選手に渡してイエロー。ファールを犯した側の選手がボールに触ってはいけないってルールの適用だろうけど、ユースでは試験的なジャッジが導入されるにしてもこれは厳しすぎる。
 
[34分]
ペナ前でボールを受けたクインシーを3人がかりで潰してFK献上。倒れた瞬間には4人で囲む形になっていた。
FKは6人の壁の5人と1人ののギャップをつく形で巻いてきたが、あまりサイドには飛ばずに西川がキャッチ。
 
[40分]
苔口→カレンと交代。
なんか早すぎな交代の気がする。
苔口そんなに悪くないし、FW同士の交代だし、戦術的な違いは生まれないでしょ?
実況はカレンの前線での守備を上げているが。
 
[前半終了]
オランダのDFはそんなに守備力は無い。
しかし、あのボール回しの上手さは何なんだ。
育成方法の違いか、サッカーは世界が広いなぁ・・・
究極の足元パスサッカーから、超絶身体能力のクインシー、止めるのに人数が必要だなぁ。
クインシーへのケアが人数を一箇所にかける方向で成功しているが、そこに人数をかけた穴をつかれるとまずい。でもオランダは3-3-3的ワイド陣形でくるから、それほどポジションチェンジとかなさそうだし大丈夫か。
 
平山は思ってたよりいい。そりゃオリンピック以来若い世代の代表を見てないので成長してて当たり前だが。ボールを取られないということと、展開が冷静で正確なことがそのポイント。
 
 
[後半開始]
立ち上がりからクインシーのDFをおちょくるようなフェイントからの鋭いクロスは入れられるは、フラールの弾丸FKを西川がギリギリでさわって逃れるは、と守備から入ることになる。
もうね、4分に本田のヘディングシュートに行くまでも、敵ペナ前で体張りまくってどっちのペナルティエリアだか解んないくらい。
  
[7分]
カレンがサイドをえぐって、本田がペナ内からシュートを放つが、立ちふさがったDFに当たってしまう。
 
[9分]
クインシーにまたも長距離突破を許すが、DFが安易に当たりにいかず、ラストパスのみカットして難を逃れる。
 
[15分]
この時間辺りから、日本は守備時にDFラインに素早く人数を揃えてオランダの攻撃を真っ当に対応できている様子が見て取れるようになった。
 
[19分]
本田に代えて水野を投入。
兵藤をボランチに下げて、水野を右サイドに投入とのこと。
本田は守備時にあっさり目なのが嫌われたか。
 
[22分]
オランダはクライスに代えてアウグティン投入。
多分布陣は変えてこない同ポジションの交代。 
 
[23分]
直後にロングボールの競り合いから平山がFKゲット。
代わった水野がキッカー。
枠をファーに外すような回転のかかったボールに平山がさらにファーから走りこんできてランニングヘッドでニアに決めて得点。1-2と追撃の点を入れる。
 
[27分]
FWのバベルに代わってコリンズが入る。
これもフルハム所属の選手と、タレントにことかかないオランダ。
 
[30分]
足も止まり気味なオランダ。
敵陣のスローインから小林が前に出し、DFラインの高さでカレンが走りながら平山に戻す。これを 一旦トラップが大きくなって後ろしか向けなかったように見えた平山。敵を背負ってボールを守ったその一瞬に、家長が走りこみボールさらってペナ前中央からシュート。真ん中にとんでキーパーに弾かれたが、その跳ね返りをもう一度狙う。ギリギリでDFがクリアしてスローインに逃げられた。
 
[33分]
家長→森本と交代。
スタミナの切れかけなオランダ相手に3トップをぶつける。
 
[35分]
バイタルエリアからサイドに抜けようとした水野が倒されてFKゲット。
その水野が低く、強いボールを打つが壁に当たってしまう。
その跳ね返りを拾ってクインシーが全力疾走ドリブルを見せるが、一人追走した所を、低い位置で待ち構えていた柳楽が突っ込んできてカット。
このプレーを見ると前半何に苦しんでいたのか忘れそうになる。
 
[40分]
オランダがまたもDFでのパス回しを復活させ、時間稼ぎにきたかと戦慄すると、そんなことはなくて、チャンスを見つけてクインシーに出す。
クインシーはそのスピードでペナルティエリアに侵入するが、パスの出しどころをしっかり消して、DF1人をつけて対応すれば、シュートは西川のはじき出せる程度におさまる。
 
[44分]
ハーフラインからのFKが直接ペナ内に飛ぶ。平山が相手をうまく相手をスクリーンしてヘッドをゴール方向に飛ばすが至近のDFに当たってこぼれる。その跳ねる球を自身がボレーで打ち込むがファーに少し外れてしまった。
 
[45分]
スローインからペナ内に入れたボールがクリアされたのをダイレクトでペナ内に戻した。多分柳楽が競り合って、落としたボールがカレンの飛び込んだ位置に絶好のタイミングで落ちたが、カレンはシュートを上に吹かしてしまう。
ゴール間近でフリーだった森本が頭を抱える。
 
[46分]
ロングボールがペナルティエリアまですり抜けたところに走りこんでいた森本がダイレクトシュートを打つ、これはファーを狙った完璧なシュートだったが、オランダGKがギリギリで手に当て、その場で跳ねるボールをDFがクリア。
 
 
[試合終了]
前半のオランダのパフォーマンスには圧倒されたが、後半終了に近づくにつれ日本のペースになってきた。このオランダユースは極端な短距離走的なチームだったらしい。
それだけに前半の試合の入り方がもったいない。
スカウティングがフル代表並とはいかないらしい。
せめてクインシーだけでも立ち上がりで削っておけば・・・(ベテランがよく最初にガツンと削るとか言ってる意味が始めて実感できた)
'02の韓国も考えると東アジア型チームが、体格に優れるタイプの欧州に対抗していくのは持久力ではないかという気もしてくる。
結構ボロクソにオランダとの差を絶望視している意見を多く見たが、試合を壊していくことまで使えば勝機はそれなりにある相手にも思えてくる。
このユースのポテンシャルは結構ありますよ。そんな感想を持った。