アジア二次予選 北朝鮮(A)

今日でW杯出場も決まろうという、北朝鮮戦。
自分は草サッカーで無観客試合の経験は豊富な訳ですよ。
何の役にも立ちませんが。
 
 
[スタメン]
 
     鈴木   柳沢
       小笠原
中田コ 稲本 福西  加地
    中澤 宮本 田中
        川口
 
 
2トップに戻し、トップ下小笠原。
左サイドに三浦でなく中田浩二を使ってきた。
ヘッディングの強い面子多いのは背の低い選手の多い北朝鮮には有効だろう。得点はセットプレイからかな、と。
柳沢と鈴木の連動で点が取れればそれはそれで結構なことだが。
 
 
 
[前半]
無観客試合ということで、何やら練習試合のような風景。
それでもスタジアムの外の応援の声や太鼓が(音声入力の都合だろうが)いつも程度には聞こえる。
立ち上がりからは北朝鮮の寄せが早く、ボールが落ち着かない。
4分にやっと小笠原が加地へのサイドチェンジのパスを送り、加地がサイドをえぐりきってペナルティエリアに侵入。
ゴール前にマイナスのパスを入れ、柳沢がヒールで鈴木に送るがトラップできず流れる。このボールを拾った敵に中田が体を寄せてCKゲット。
CKは防がれたが、この調子でセットプレイを重ねていけばなんとかなりそう。
 
[8分]
高い位置でプレスを受けた北朝鮮選手が自陣ゴール近くから安易な浮き球を蹴ったが、福西がヘッドでペナ右角の小笠原に繋ぐ。
小笠原はペナ内に流し込み、柳沢が走り込んだが、柳沢はさらに走り込んだ選手に流そうとしてカットされる。
シュート意識の低さが出てしまった。
 
[12分]
敵のロングボールを稲本が胸トラップで受けるが、敵に寄せられてボールを奪われてしまう。他の選手がすぐに奪い返したが、相手と技術の差があるからとちょっと油断しすぎた場面。
 
[19分]
いつのまにか応援の声も聞こえなくなった。
スローインから北朝鮮がショートパスをつなぎつつ、右サイドに人数をかけて攻める。これに対して日本の守備陣は右に集まってしまい、中央に戻されたところから左サイドへ出てきたハン・ソンチョルにドフリーでボールが渡ってしまう。
トラップをもたつく間に中田が寄せていったが間に合わず綺麗なクロスが入る。ここでまた日本の選手はサイドを見ていて、宮本と田中の間の手前でホン・ヨンジョがフリー。ヘッドディングは運良く外してくれた。
あの程度の遅い攻撃で敵を2回連続フリーにしてしまっては、J2相手でもかなりの確率で決められてしまうんじゃないだろうか。
 
[35分]
左サイドの高いところまで上がった中田浩二がだしどころが無く、相手の手に当ててFKを取る。
小笠原がGKに向かっていくボールを蹴ると、日本の選手がブラインドになってGKはキャッチできない。この程度のGKならセットプレイの度にチャンスを作れそうだ。
 
[43分]
流れの中からのパスを受けた加地がパスもドリブルもできずに流れ断ち切って、松木さんが切れる。田中の追い越しという援護を得たのにそこでボールを取られてさらにダメ出し。
 
[前半終了]
相変わらず間延びした陣形。
DFラインとボランチの間が開くので、そこに中澤が飛び出してチェックに行くのは前からだが、今日は中澤がボランチの高さまでチェックに飛び出し、宮本はラインを下げ続けて両者の間が20mも開いていた場面もあった。
まあ悪条件なので無理をせずパスを回して、北朝鮮の消耗を待ち、寄せの速さが消えるのを待っているんだろうけど。
 
 
[後半]
後半始めから鈴木が大黒に交代。
レベルの低い相手に前線での起点としての鈴木は特に必要ない、それ以前に鈴木の調子も悪そうだ。
北朝鮮も20番パク・チョルチを18番キム・ソンチョルに替えてきた。
選手を知らないので意図が読めない。
 
[1分]
大黒が右サイドに流れて加地を助け、加地がサイドをえぐってクロスを入れる。触れずに逆サイドまで行ってしまってもそこで小笠原が拾ってまたクロスと、連続攻撃を実現した。最終的に稲本がシュートを吹かしてしまったが、大黒を入れた効果が早速でている。
 
[4分]
小笠原からセンターサークルを過ぎた辺りからの長距離スルーパスを受けた柳沢。
競り合うDF越しにシュートを打つがGKにキャッチされた。
 
[6分]
小笠原がセンターラインあたりで右サイドの田中に出し、田中は前の加地へ。加地が前のスペースに流し込むとペナ右横に走り込んだ稲本がフリー。
稲本のセンタリングはGKを越える高いクロス。味方も触れなかったが、北朝鮮のGKはこういうボールにまったく対応できないのでもっと狙っていってほしい。
 
[11分]
右サイド深くでロングボールを受けた大黒が、マークに来た敵をあっさり抜いて中央に切れ込めた。シュートは外したが、1対1なら楽に交わせるのは大きい。
 
[15分]
北朝鮮がFW21番のチェ・チョルマンに替えてMF6番のパク・ナムチョルに交代。背番号を見るとFWを削ってDHを入れた守備重視の交代に見える。
この時間帯で交代枠を使い切らせたのは良し。猛烈に仕掛けて消耗させ、試合を決めてしまいたい。
 
[17分]
カウンターから小笠原が前を向いてボールを持つと、右サイドにパスをだし、柳沢の飛び出しにピタリと合う。柳沢はペナルティエリアのラインまで持ち込んでニアにシュートを打ったがGKが外に弾き出してCK。
このCKのこぼれ球をライン際に拾いに来た加地さんが、スライディングで引っ掛られて6番のパクにイエロー。
そのFKを弾いたボールをペナ入り口でボレーでクリアしようとした敵に、足を上げて靴底を当ててしまい、稲本にイエロー。稲本は次節出場停止。
 
[20分]
日本が攻勢に出て、DFの人数が少ない状態で左サイドにカウンターを受ける。
中澤が対応に出るがフォローの選手がきてクロスを入れられてしまう。
それをはじき出してもまたクロスと北朝鮮の連続攻撃。
しかしフィニッシュに行く際のの能力が不足しており、ヘディングをしようとした選手が中澤にのっかってしまいファールで難を逃れた。
 
[23分]
バイタルエリアで大黒が倒され、直接狙える位置でのFK。
小笠原が蹴ったが上に外れる。
北朝鮮は足が動かなくなってきたのか、体を当てる・相手をつかむ守備が目立ってきた。
 
[26分]
中盤で小笠原が足を蹴られてFW9番キムヨンスにイエロー。
直後にまた中盤で小笠原が足を蹴られて、今度はファールのみ。
しかし、このFKをペナルティエリアの中へ直接蹴りこむと、大黒がDF二人と競り合う。
DFにクリアされたが小さく浮いてペナルティエリアを出ない。そのクリアボールの落ち際を走り込んだ柳沢がダイレクトのスライディングシュートで流し込み、先制点。1-0。
 
[30分]
先制点の影響か、日本はやや引いて北朝鮮の攻撃を受ける。
センターサークルからロングボールを蹴られて、北朝鮮の10番がDFラインからのヘッドで折り返し、走り込んだ18番キムソンチョルが強烈なハーフボレーのミドルシュートを枠内に飛ばしたが、川口が弾き出し、CK。
10番の折り返し時に田中がヘッドでの競り合いに行けていない。
そしてDFラインの前にチェックにいける選手がいなかった。
極端に低いDFラインがロングボール対策になっていない場面。
 
[32分]
先ほどのCKのクリアを小笠原が拾い、柳沢に出すと絶好のカウンター。
柳沢はさっさと左サイドの稲本の前に展開してしまい、敵に先に触られる。
北朝鮮の選手が立ちふさがる稲本の顔に当ててスローインと、ボールを失う。
しかし、その対応に出ていた北朝鮮2番のDFはクリアの後しゃがみこんでしまう。もう体力が切れている様子。
そして日本にはまだ交代枠がある。
 
[37分]
加地がボールを奪われるが相手を追えない。
日本側もスタミナが厳しくなってきた。
 
[39分]
柳沢→遠藤と交代。
1トップで3ボランチですか。
あくまでも堅実なんだなぁ・・・
 
[40分]
遠藤が早速体を張る。
相手に押され、倒れてファールを取ったところ、キム・ヨンジュンがボールを倒れた遠藤に蹴ってイエロー。
 
[42分]
ロングボールをハーフライン付近左サイドで受けた大黒が逆サイドに展開。
元気な遠藤がそれを追って、一気にペナ右角。チェックに来た敵を切り返しで交わし、中央へパス。DFライン前を平行に転がるボールに小笠原が走り込んできてほぼフリーでトラップ。
その瞬間、稲本が小笠原を追い越し、敵DFを中央にひきつけるとペナ前右で待っていた大黒がフリー。小笠原の能力なら当然といわんばかりに、その大黒にパスが通る。フリーで受けて中央に切れ込み、切り返しでDFを1人交わして強烈なシュートをゴールエリア付近からぶちかましたが、GK正面でバーの上に弾かれる。
 
[43分]
北朝鮮がカウンターを仕掛けようとドリブルで駆け上がったが、ハーフライン付近で稲本を交わした隙に、田中が突っ込んでボールを奪い素早く前に蹴る。
このボールに大黒が反応。今度はオフサイドにならずドフリーで抜け出してペナルティエリアでGKと1対1。飛び出してきたGKをあっさり交わしてゴールに流し込み、追加点。2−0。
 
[45分]
北朝鮮の放り込みをクリアしようとして中澤が上に打ち上げてしまう。
このボールの落ち際に北朝鮮選手5人がペナルティエリアに殺到。
まず15番が宮本とぶつかって両者転倒。このこぼれ球をクリアしようとした田中が9番キム・ヨンスの両足&足裏タックルを受けて転倒、田中は倒れ込み、足が高く上がりその戻りをキムに当てる。キムは激昂して田中を踏もうとして外れ、そこに止めに入った中澤を蹴る。
怒り狂ったキムは当然レッドカード。
そして、そのボールを前に送って大黒が反応したところで試合終了。
 
[試合終了]
ガチガチに堅実な采配で順当に勝ってW杯出場一番のり。
これからはW杯モードのチーム作りが見られるといいですね。