第12節 アルビレックス新潟(A)

代表戦による中断を控えた試合。
勝ち点差10以上でぶっちぎって首位で中断したいものだが。
 
[スタメン]
     本山  鈴木  
 新井場       増田
     小笠原 青木
石川  大岩 岩政  アリ
       曽ヶ端
 
前節無理に使った影響かフェルナンドはサブにも入らず。
新井場が復活したが、なぜかOHでの起用。
そして小笠原がボランチ
FWに田代でも入れて新井場SB,本山OHの方がいいような気もするが・・・
新潟は4-3-3、とはいえ4-5-1っぽく守ってくると思われ。
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20050100010420050508_detail.html 
 
 
[前半]
増田・本山が左右を入れ替ったままのようなポジションチェンジでペナルティエリアに迫るが、最後の密集を崩せない。
新潟の4-3-3はボランチへのプレスでも狙ってくるのかと思っていたが、無理に高い位置で奪おうというような意識は感じられず、後ろへしっかり戻って守っているようだ。
小笠原のミドルが精度を欠きまくっているのが目立つ。
最後を崩せない展開であっというまに30分まで時間を空費。
30分には引いた相手の前で延々ボールを回しつづけるが仕掛けの糸口を見出せず。
40分台には相手が引く前にカウンター気味に仕掛けようとしてみたが、ファールで潰されてしまう。
44分、ペナルティエリアにドリブルでせまる小笠原を倒してエジミウソンにイエロー。そのFKで蹴る前に9.15m以内に飛び出して鈴木慎吾にイエロー。FKやりなおしに。
ちなみに、FK.PK時の反則は、反則を犯した側が不利になるようにやり直しか流すかが決まります。
この場合、守備側の反則なのでゴールしていればFKのやり直しはなし。
攻撃側の反則だと、ゴールしてた場合にやり直し、となります。
そんなこんなで、きっちり守りきられたという感じで前半は終った。
前半の数字を見てみるとシュート数は鹿島7:新潟6、CKは鹿島1:新潟4。
ボールを保持していてもいかに最後を崩せていないかが見て取れる。
 
[後半]
選手交代も無く試合開始。
鈴木慎吾へのスルーパスを後ろからアリが後ろから追いながらも追いついてスローインに逃げた。
鈴木慎吾がロングスロー、ペナルティエリアから戻されてもう一度鈴木慎吾のところへ。ワンステップで青木・アリの間から鋭いクロスを入れる。
岩政が行き過ぎており慌てて体を後ろに倒し込んで頭で触るが、かすっただけ、船越は空振りでスルーのような形で、ファビーニョの前にでた。
石川はエジミウソンをマークしており、ほぼフリーでシュートを決めた。
ファビーニョには最初は増田がついていたのだが、スローインを戻した時にマークを外して以降はボールウォッチャーになってしまっていた。
前半をしっかり潰され、後半開始早々1分で失点という嫌な流れで、0-1。
さて、反撃にでなければという3分。
増田がハーフラインからドリブルで駆けあがりペナルティエリア前で、サイドに開いた青木に預ける。青木は外にマークをひきつけ増田に戻す。
ここで増田が前に出そうとルックアップした一瞬の隙に喜多に掻っ攫われる。
喜多はそのまま鹿島のDFライン前まで持ち込んで行き、何気なくシュートを打ったらこれがグランダーで対角のポストに当たる絶妙のコースに決まり、また失点。
まるで悪い夢の様に0-2と突き放される。
個人で言えば十分追える位置にいた青木が全力疾走で潰しにいけばというところだったが、アリが追うと思ったのか他の上がりを見回していて、アタックに行かなかった。
それ以前に、以前の試合からの、”DFライン前での1stプレスにいく選手がいない”という組織的な問題が露呈したという感じが強い。
この失点でやっと火がついたか明らかに動きが変わる。
7分には増田に変わって、田代投入。
13分には大岩が中盤の底といった所まで上がってきて、前から戻されるボールを配給。これが本山に出されるとDFラインの鈴木に鋭いパス。
鈴木はラインの裏に叩きこみ、ペナ内に飛び出した小笠原にぴたっと合うがこのシュートはGK野澤のファインセーブで弾かれてしまう。
このCKはファーの大岩へ。大岩ヘッドでGK前へ流し込みそこに鈴木・岩政新潟DFが殺到し、4人でクラッシュ野澤が痛む。ボールはバーの上に岩政が打ち上げてしまった。
18分、石川→阿部と交代。阿部は大丈夫なのか?
20分、新井場のふわりとしたクロスを田代がファーで競り合いながら胸で落し、ニアポストに強烈なシュートを叩き込むがまたも野澤にはじき出される。
このCKもファーから大岩が折り返し、田代が反応したところ喜多に後ろからタックルを受けてPKをゲット。喜多はイエロー。
PKキッカーは鈴木。キッチリGKの逆の隅に蹴り込んで1-2。
26分、ペナ前の密集で小笠原からのパスを受けようとした鈴木が足を引っ掛けられてFKゲット。
ここで新潟は高橋→萩村とDF同士の交代。
FKはペナ前2m、左のゴールラインあたりの位置。小笠原が野澤のステップの逆の対角上隅に決めた。久しぶりの小笠原のFKからの得点で2−2と追いつく。
31分にはサイドをドリブルしていたファビーニョがアリとラインの僅かな隙間に突っ込み、アリに当たる前から飛んで倒れてシミュレーションでイエロー。
笛が鳴ったときのアリの無実の訴えが必死すぎて面白い。
33分に山口→寺川とMF同士の交代。
直後の新潟FK。ゴールエリア前で折り返したボールを、至近から蹴りこまれてしまうが、オフサイドで助かる。またボールウォッチャー病が出た。
36分に右角からペナルティエリアに侵入した田代。切り替えしでDFを外したと思ったら軸足を引っ掛けられて、ややつんのめるその隙に相手2人のマークを受けるが、2人背負ったところで強いヒールキックを敵DFに当ててCKを取った。
43分にも岩政がFK献上。アンデルソン・リマの猛烈なキックがバー直撃。
曽ヶ端ははじける位置にいたが、見切ってバーに当てた感じ。バーの下側に当たっていたら入っていたかもしれない。
44分、ファビーニョが右サイドへ爆発的ダッシュ。アリの伸びるスライディングすら振り切ってライン際からペナルティエリアに侵入し、クロスを上げるが、曽ヶ端が片手でトラップするように落としてキャッチ。
直後に小笠原に替えて吉澤投入。阿部がOHに上がる。
46分にエジミウソン→上野、これは時間稼ぎの交代っぽい。
48分にペナ右角で岩政がFKゲット。誰が蹴るのかと思ったら阿部。大きく外してしまいセレーゾは激怒、サインプレーをさせたかったらしい。
これで試合は終った。
小笠原は足首をアイシングしているところが映った。
 
[感想]
”押し込んでいるようだが、しっかり引いて守っている”というゲームを殺す展開にいつもはめている方だが、今日の前半ははめられてしまった。
このチンタラした展開で緩んでいたのか、後半立ち上がりで連続失点したのが惜しまれる。その後はいい試合をしたのだが、引き分けにしか成らなかった。
勝ち点2がもったいない。
もともと引いた相手は苦手で、引いてくる相手にもパスをつなぎながら時間を費やし、ドンドン前に人数をかけてしまい、そこをやられてしまう。
それでも小笠原は前半終了間際の様に仕掛けのスピードを上げて、引ききるまえにカウンターを狙っていたが、周りがあまり感じていない様子。
田代はスタメンでも使えるように見えた。今日の様に歪なメンバーにする必要は無いだろう。
もったいない試合だった。