第11節 東京ヴェルディ(ホーム)

前節の勝利に続き、連勝の開始と行きたいGW連戦ラストゲーム
 
[スタメン]
     本山  鈴木  
 小笠原       増田
     フェル 青木
石川  大岩 岩政  アリ
       曽ヶ端
 
フェルナンドが復活し、2トップは本山・鈴木で増田が引き続き2列目へ。
アリは引き続きスタメン。
ヴェルディはかつてアレックスと2トップ組んでいたワシントン、やはり要チェック。そして、1トップ2シャドーは唯一の黒星のセレッソと同じ。
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20050100010420050508_detail.html 
 
 
[前半]
ワシントンが大岩を振り切り、岩政に向かって突っかけて平野の飛び出しにボールを出す、といったシーンで脅威を印象付ける。
身体能力が売りのアリが相馬に振り切られたりと、嫌なシーンが続く。
しかし8分に、ペナ左横で鈴木がキープしたところからボールを受けた本山。
一瞬3人に囲まれるが、股を抜いて前へ出て、クロスを入れる。
これを増田がしっかりヘッドで合わせて先制、1-0。
15分に青木にイエロー。
19分、右サイドに上がってきた相馬がドフリー。浅い位置から鋭いクロスを入れて中で岩政がクリアしきれなかったところをワシントンがシュートするが、曽ヶ端がきっちりはじき出し助かる。
20分にアリがさすがの身体能力を見せて相手を追っていくが、バックパスが出たところを足元に深くスライディングをいれてしまい、イエロー。
ワシントン、相馬のケアを綱渡りで続けながら試合はすすんでいく。
26分、少し気になるシーンがあった。増田の裏へ走ったの相馬にパスが出たが、増田は追わなかった。4-4-2と3-5-2である以上、SBが常にWBを高い位置でケアはできない。するとファーストチェックはボランチということになるが、そうそう青木が常に右に引っ張られていては中のスペースが狙われると思うのだが。
34分、ペナルティエリア内に押し込められたが、DFラインの前で相手を追いまわしているのはアリ。増田が引いてきて右を警戒しており、相馬への対応もキッチリこなした。前述のサイドの受け渡しはまあできてるのかな、と。
後は、相手の早い攻撃の時に対応できるかだが。
46分にワシントンのミドルを曽ヶ端がキャッチ。実は大岩がシュートを微妙に避けている。しかしもし避けずに体に掠ったらゴールしていただろう弾道なので結果的には正解。
そうこうするうちに前半終了。
リードしたことで徐々に引いて守るという姿勢に移行し、終わり際はベタ引き。前半はとりあえずこれで良し。後半もこれを続ける訳にはいかないだろうから修正を期待したい。

[後半]
ヴェルディはワシントンの孤立を気にしたのか小林に替えて平本投入、2トップとしてきた。
3分、青木の猛烈なドリブルに立ちふさがった上村が激突して痛む。青木は激突したあともスピンしつつ走りつづけていた。
4分、平本の飛びだしにオフサイドアピールで足を止めるDFライン。
曽ヶ端が前に出て処理し、事なきを得たがオフサイドではなかった。
6分、フェルナンドがFKをわずかに外す。
8分、中央でボールを受けた本山が林に倒される。審判は一旦流すが、足を押さえて長く痛がる本山。かなり立ってから林にイエロー。
一旦アドバンテージをみてからイエローって理解できない人が多いんじゃないだろうか。
本山は一旦タンカにのって外へ出る。
11分、左サイドから小笠原がFK。直接ゴールを狙うが弾かれる。この跳ね返りを本山がボレーで打ち込むが外れる。本山は足をやや引きずり気味。
その後は押し込まれ気味に一進一退の展開。
18分、敵陣中央からロングシュートを打ち込む。威力十分ながら枠は外す。
23分に田代が投入されるが、交代は増田。本山は2列目に下がる。
25分にアリがこの試合初めての上がり、頻度が少ないとやはり効く。
たちまちペナルティエリア近くまでつめより本山に出したが本山が潰されてFK。カードを出せとアピールする本山、そういうのはやらない方がいいと思うが。このFKもフェルナンドの大きく曲がって落ちる球で枠を捉えたが、GK高木にギリギリのところではじき出されてしまった。
直後ヴェルディは平本→森本と交代。
32分にはフェルナンドが自ら申し出て本田に交代。アリはボランチできないと判断されているのだろうか。
徐々にまた前半と同じように自陣に下がって耐える展開となるが、それでも35分には本山がカウンター、戻りきれていない敵をドリブルですいすいと交わしてラストパスを出したが相手に引っかかった。
37分、左サイドを駆け上がった石川へのパスがカットされる。ここで左の大外が空いてしまい山田に使われてしまう、右サイドへ展開されているため、カバーもおらず、石川はボランチあたりで足を止めている間に右のライン外の小林にスルーパスがでて、ペナ横断クロスが山田へ。山田がヘッドで折り返したボールをゴール真ん前でワシントンが決めて失点。1-1。
鹿島がペースを上げて行くかなという40分、左サイドの米山からクロスがワシントンに入り、平本に一旦当ててワシントンがまたゴールエリア付近でシュートを打つが上に外れた。
直後にCKからショートコーナーで1人経由してクロスが入り、平本にヘッドで合わせられてバー直撃。
44分にも平本とのワンツーを使って本田を交わし、ペナルティエリアに侵入したワシントン。その足元に飛び込んで曽ヶ端がボールを弾くが小さい、すぐ後ろには森本・山田がノーマークで位置し、シュートを打つが外れて助かる。ワシントンに侵入された時点でDF陣の集中がぷっつり切れて、山田、森本はワシントンの後ろでドフリー。そこを見るべきアリ(それでも1人で2人見るわけには行かないが)はオフサイドと手を上げてからは見に徹してしまっていた。
しかし、45分。自陣左サイドでボールを受けた鈴木が、敵を背負いキープ。一瞬の隙に逆サイドのライン裏へロングパス。飛び出した小笠原はあっというまにGKと一対一になり、GKも交わそうというところで足を手で引っ掛けられて転倒。
GK高木はレッドカードで退場。そしてPK。
ヴェルディは3人交代しており、GKがいなくなった。
変わりのGKはなんとワシントン。
キッカーは小笠原。慎重に狙いすぎたか、ポスト直撃。しかし跳ね返りを田代が押し込んだ。間際に突き放して2-1。
その後、本山の無理目のミドルシュートをワシントンが弾きながらもセーブし、試合は終った。
 
[感想]
やはり攻撃はうまく回っていない。守備もベッタリ引いてないとDFライン前のチェシングができていない現状。
ボールも支配できず、ワシントンに至近距離から何本もシュートを許したことを思えば、今日は勝つべくして勝ったとはいえない。
次からは新井場が帰ってくるとの話もあるし、穴が一つふさがれば連鎖的に状態も良くなるかも、と期待しておこう。
田代、初ゴールおめでとう。流れの中ではあまり有効な動きは見せられていなかったが。