第4節 サンフレッチェ広島(アウェー)

3トップにして攻撃的なサッカーを目指した結果、3引き分けという謎のチーム広島。
試合前、セレーゾはベンチではしゃぐ。
一体、どうなってしまうのか。
 
[スタメン]
      野沢 アレックス
  本山       小笠原
     フェル 青木
新井場 大岩 岩政  内田
       曽ヶ端
 
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20050100010320050409_detail.html
 
 
広島はFWからのチェシングが激しく高い位置でボールを奪おうという狙いが見れる。
それに対して鹿島は、DFラインでボールを回して、チェシングにくる相手を交わしてから前に運ぼうとするが、前にボールを動かすとすぐにボールを失い攻撃を受ける。
しかし広島のオフェンスのタレント不足の為か、ペナルティエリアには迫られるがあまり危険を感じない。
12分にはジョルジーニョの靴紐が切れて必死で交換していた。
13分に曽ヶ端がバックパスを蹴ろうとしたところに茂木のチェイスに合い、ボールを跳ね返されてあわやゴールという場面も。
なんか、緊張感の欠ける試合だな・・・
そんな中、DFが完全に崩されてシュートを被弾したり、ミドルを打ち込まれたりしながら、前につなげない劣勢で試合を進めていく。
30分にアレックスが茂原のユニをつかんでしつこく纏わりついたところ、肘打ちを受けて倒れ、茂原にイエロー。
この辺りから、広島はチェイスで疲れたのか間延びし、スペースが空く。
34分には左サイドで余裕たっぷりにボールをもって前を見回した新井場がDFライン前のフェルに出し、それをダイレクトでペナ内に叩き、飛び出した本山がバー直撃のシュート。
その直後に青木が倒されベットにイエロー。
と、広島の疲れにつけこんで優位に試合を進めていく。
35分以降は完全に鹿島のペース、引いた相手の前でクルクルとパスを回し、最後は密集した相手に阻まれるも、ペナ内までボールを運ぶ場面が増える。
そんな中でも、クリアボールをヘッドで左サイドの駒野に出され、駒野を本山が追えずに、鋭いグランダークロスを入れられてゴール直前でジョルジーニョが合わせるのを防ぐという冷っとしたシーンもあり、FKからジョルジーニョに弾丸ミドルのようなヘッドをかまされたりと、ちょっと優勢になって油断したかというシーンが続いて前半は終る。

後半開始すると、広島のチェイスは影を潜めたままだが、多少は間延びは修正されてボールが行ったり来たりの展開。
7分にCKのクリアボールがベットの前に飛び、ダイレクトミドルをバー直撃、それを森崎がミドル、鹿島の選手に当たってサイドネットと連続ピンチ。
この後もポセッジョンサッカー崩れのサッカーを続けて危機が断続的に訪れる。
ポゼションサッカー崩れと言っているのは、、
DFラインでボールを回す→前に出す→でもその前には出しどころが無い→SB・VLが上がってフォロー→攻撃に時間をかけたせいでボールを失う→SB・VLが上がってて守備組織ガタガタ。
と、こんな感じ。DF・OH・FW間が間延びしまくっているので効果的なフォローが出来ないあたりが原因か。
そんな中でも徐々に広島の集中力が切れてきたのか、攻勢が続く時間帯が発生。
25分に、アレックスのポストから左サイドでボールを得た本山が、ドリブルの選択肢をちらつかせつつDFラインの視線を集めたところでスルーパス。DFの死角から裏に走りこんだ野沢がシュートを決めてゴール。1-0。
この展開では、Jのレベルを突き抜けている2枚看板が絡むこと無しに点は入らないよにゃーと思っていると、直後に殊勲の本山は深井と交代。
31分に深井がドリブル突破からゴール隅をミドルで強襲。それをはじいたCKで岩政ヘッドも入らず。直後にアレックスがペナ内でDFの重心の逆の僅かな隙にシュートをねじ込むも、GKの好守に阻まれる。
この編から広島はグダグダ。間延びしてロングボールを入れるも曽ヶ端まで飛んでいってしまう。
35分、アレックス→田代。ポテンシャルを見せとくれ。
同、35分。新井場の自陣からペナルティエリアまでドリブルで駆け上がってシュートするも外れる。
37分、右サイドからペナルティエリアに侵入した前田を止められず、内田がギリギリのところまでユニを引っ張り、体勢が崩れて難を逃れる。こけられてたらPKだったが。
39分、あまり見せ場の無かった大木がDFの高柳に代わる。もう広島は敗戦を受け入れたのだろうか。
42分に内田に替わって、アリが投入されるが、もうSBの攻めあがりが必要な時間でもなく。
ゴールに近いFKを防ぎきると、バタバタとしてる間に時間切れ。
去年2ndを彷彿とさせるグダグダサッカーで勝利。
広島は前はサイドを素早くえぐって中に飛び出した選手が点であわせてくるサッカーだったのに、ジョルジーニョに期待しすぎているのか内容が後退している印象。
思えば、浦和、大阪ももっとスペースへの動き出しの激しいチームだったが、1シーズン制を過剰に意識したのかいずれも去年より内容が後退したような感じ。
そんないろいろに助けられ、無敗をキープ。