ナビスコGL1節 清水エスパルス(アウェー)

代表組4人を欠いてのナビスコGL。
主軸を抜くとどうなるかサブ選手のチェック等、実験的に楽しみな一戦。
 
[スタメン]
      野沢 アレックス
  深井       増田
     フェル 青木
新井場 大岩 岩政  内田
       小澤
 
野沢・アレックス、深井・増田は左右の交換が激しかったので不正確かも。
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20050020040120050319_detail.html 
 
ヤング鹿島は序盤からフルスロットル。
ミドル・クロス・ミドル・クロス・ロングボールで裏とガンガン攻め立てていく。
いつもの面子では中々見られない、前への全力疾走からの繋ぎで早い攻撃を重ねていく。
縦へ猛烈に仕掛けることで、清水の陣形は間延びし、4-1-4-1のDFラインの4と中盤の4が引き離されてバイタルエリアにスペースが開く。
それでも得点は31分、フェルナンドのFKから。
アウトにかけたボールは弾丸の威力を持ちながら、ゴール中央から左サイドへ変化し突き刺さった。素晴らしすぎるFKで1-0。
その後も攻め立てたが、フィニッシュの問題で得点は奪えず後半へ。
 
後半は徐々に前半飛ばしすぎた影響が出てくる。
清水の4-1-4の間は閉まり、そこですぐにボールを奪われるようになってくる。
特に内田が集中力を欠き、右サイドに岩政がつり出される場面が頻出。
1対1も怪しくなってきた。
アレックスも高い位置で時々見せていた繋ぎのミスを引いてきてやってしまう。
そんな中、37分まで失点は免れていたがCKから岩政がチョ・ジェジンに押さえ込まれるような形で競り負け、失点。1-1と同点にされてしまう。
清水は19分、28分とMFを変えて運動量を注入してきたのに対し、鹿島は運動量を補充するような交代カードもサブにはなく、40分にアレックス→田代、43分に深井→石川と交代したが、石川が美しい弾道のクロスを見せただけで終了。
 
野沢をFWで使った場合、後ろからのロングボールの競り合いでほぼ負けていた。
かといって、アレックスが特にヘッドが強い訳ではなく、DF裏のスペースが消えるとロングボールが役に立たなくなっていった。
増田は試合の流れにあまり乗れずスペースに張ることが多かった、かといって深井の運動量を真似しろともいえないが。
この二人が左右のポジションチェンジを頻繁に行っていたが、流れの中で変わっていくのではなく一定時間で左右を交換していたような印象で、特に有効とは感じなかった。
岩政のロングフィードが長すぎてボールを失う場面が何度か。
フェルナンドは前半は中心選手として余裕すら感じられたが、後半は周囲にあわせて沈黙。
小澤はセーブはかなり良かったが、飛び出してボールに触れない場面が何度かあった。
攻撃のペースを変えられる選手と、中盤の運動量を補給できる交代選手が欲しい試合だった。