第9節 アルビレックス新潟

 
[スタメン]
      鈴木 バロン
  本山       小笠原
      中田 フェル
新井場 大岩 岩政  内田
       曽ヶ端
 
[J's GOALのこの試合へ]
http://www.jsgoal.jp/result/20040100020720041017_detail.html
 
忙しくて観れなかった試合を後から記述。
この頃は優勝への望みもあり、「勢いはあるけど所詮は昇格チーム。きっちり叩いて上へ」などと思っていたような気がする。
 
[2分]
エジミウソンに左サイドゴールライン際まで侵入されるが、新井場が1対1に勝利し、ボールを奪い返す。
 
[6分]
カウンターで小笠原がドリブル持ち込み、フェルナンドがペナ外から初シュート。
ここまで、前にボールを繋げず、押し込まれっぱなしだった。
 
[9分]
右サイドからのFKがペナ内の鈴木に渡る。オフサイドのかけそこねで完全フリー。しかし、何故かシュートにもいけず。想定してないことが起こって、状況の把握に時間がかかった様子。
 
[14分]
曽ヶ端が足でボールを扱っているが、新潟の選手が誰も来ない。
十分にラインを上げて、ペナルティエリアの外まで歩いてドリブルし、狙いどころに正確なロングボールをいれたが、競り負けてカウンターをくらった。
 
[16分]
バロンが左サイドに開いて中のフェルナンドにクロスを送る、というシーン。
バロンが中にいないでどうするんだ、と思う。
 
[20分]
ペナ前で小笠原が落として、上がってきた中田がシュートするも上に外れる。こういうポストプレーが人を変えて何度か成功している。
 
[26分]
スローインをペナ内で受けたバロンが後ろに戻し、フェルナンドのシュート。
威力十分だったがGKに防がれた。
 
[29分]
ロングボールをペナ左角前で受ける小笠原。
中央から上がってきた新井場へパスするが、一度小笠原に預けてペナ横へ走り出す。
新井場が使ったスペースに今度は鈴木が上がってきて、そこへパス。鈴木は小笠原に戻す。そしてペナ左の新井場へパス。
新井場はサイドを自陣方向に走って敵を振り切りセンタリング。
ファーのバロンがヘッドで合わせ、山なりのボールをGKと岩政が競ってゴール方向へ飛ばす。入ったかと思ったが、ゴールの中から敵DFにクリアされた。そして岩政はファールとの判定。
 
[30分]
先ほどと同じく小笠原に預ける新井場。
今度はペナ内へまっしぐら。
小笠原はペナ左に開いていた本山にパス、本山これをクロス。
低いボールが入ったが、新井場の足は僅かに届かず。
 
[32分]
自陣右サイドに放り込まれたボールを内田がヘッドでクリアするが、距離が短くマークしていた相手に拾われてしまう。
そのまま右サイド突破にかかる敵の足ごとかっさらうようなスライディングでボールを外に出す。
きちんとボールに行っていたのか、ファールにはならず。
笑顔で称える小笠原がチラリと写る。
 
そのロングスローをバックヘッドでゴール右ポスト直前に送られ、オゼアスと岩政が競り合うも逆サイドにしか飛ばせず、折り返されてしまう。
ファビーニョがもの凄い勢いで突っ込んできてスライディングシュートも、至近からの鋭いボールは曽ヶ端が胸でキャッチ。膝を付こうとした所にファビーニョが突っ込んできててぶつかりちょっとエキサイト。
 
[前半終了]
その後、人数をかけて引いた相手をタッチ数の多い鹿島は崩せず、カウンターをうけるも少人数のため危機にはならず、といったりきたりの展開のまま前半終了。
本山の個人突破でペナルティエリアをえぐったシーンもあったが、囲まれすぎてゴールの臭いは無し。跳ね返りをミドルシュートという機会は多かったが、まともなミドルを撃てているのはフェルナンドだけ、とお寒い状況。
 
一応、押してはいる。
 
[0分]
立ち上がり、相手陣内で奪われたボールからハーフライン越えのドリブルを見せられて左サイドにDFラインが偏ってしまう。内田の外から飛び出した鈴木慎吾にスルーパスが通り、スピードにのってペナに侵入され右から1対1の状況でシュートを撃たれる。
適切なポジショニングの曽ヶ端が上へ弾き出して助かった。
 
[15分]
新潟の攻撃をしのぐという時間が増えてきた。
こちらの攻撃はシュートまでいけていない。
 
[18分]
もうファールで止めねばしのげないといった劣勢での被FK。
跳ね返したボールを取り、鈴木に繋ぐ。
鈴木はハーフライン前から敵ペナ横まで競り合いながらもドリブル、クロスを上げることにも成功。敵に先に触られたが、上ずったボールをバロンが逆サイドから落し、ペナまん前にころがったところをフェルナンドがシュート。しかしキックが合わず外れる。
このプレーで押し込まれる一方だった時間帯が終る。
 
[25分]
鹿島が息を吹き返し攻撃できるようになった為か、新潟がオゼアス上野優作と交代。
 
[28分]
バロン→青木と交代。本山を上げてパスの受け手とする狙いか。
 

[29分]
新井場がもつれて倒れ、FKゲット。
本山がパスを受け、左サイドから中央に切れ込みミドルシュートはバーを叩く。
跳ね返りを鈴木が右に追いかけ敵を背負いながらもシュート…はヘロヘロと浮いたボール。
そのボールにフェルナンドが敵DFを押しのけながら入り込んでくるが勢い余って転倒。
この面白攻撃に敵も焦ったのか、アウトサイドで必死のクリア。
小さなクリアボールを内田が拾い、中央の本山に出して、再びミドルシュート、勢いのあるシュートだったがもGKにキャッチされた。
 
[35分]
押し込みまくって、連続チャンスも最後1つが崩しきれず。
ボールに触っている所は確認できないが青木効果に違いない。
と、目を開けたまま夢をみていると内田→深井と交代。
ええと、右サイドバックは青木?
 
[37分]
ペナ前、右サイドで自分の背後に一人置いた状態で、青木は相手同士の間に適切にポジションしつづけ、アーリークロスを蹴らせる。そのクロスを岩政は目の前でフェビーニョにヘディングされてしまう。曽ヶ端がキャッチして難をのがれたが、青木を孤立させ、そこまでしてゴール前にいたのにヘッドを打たれた岩政は2ミス。
 
[40分]
鈴木慎吾に左ゴールライン際からペナルティエリアに侵入されて、ファビーニョにパスを合わされて失点。混乱した局面をミクロに見てみる。
 
この局面はゴール横のスローインから始まる。
上野優作がもうゴールラインまで2mといった所で岩政を背負いボールを受ける。この時ボールを投げた鈴木慎吾はそれでも追い越そうと走り出しているが、スローインの正面に立っていた青木はボールを受けた上野を見て戻りながらのセンタリングを警戒、鈴木の横3mを平走しながらも見れていない。鈴木が外から追い越す時、上野は逆方向に1ステップ入れて
岩政もそれに付いて1ステップ逆に、青木は逆走からのセンタリング警戒で上野の戻る方向を塞ごうとしている。上野がアウトではたき、鈴木はファーストタッチゴールライン方向に押し出し、岩政は素早く鈴木につこうとするが振り切られてしまう。ちなみに青木は浅い位置なのでディフェンスに関与できない。
 
一方ペナルティエリアの中、まず配置を上野がはたいた時点ではニア側から記述する。
中田は走りこんでくる敵をチラッとみて浅い方に1ステップ入れた為に青木より浅い位置、大岩は一番深い位置、新井場は大岩よりやや浅い位置でエジミウソンのマークに付いている。シュートを入れたファビーニョは大岩・中田と三角形をつくるような位置でフリー。これは引いている大岩が見る位置だったのだろうが、中田は背後に入られスペースを埋めているだけの傍観者になってしまっている。
鈴木がペナルティエリアに侵入する時点では中田・大岩は両方ともファビーニョを見ていない。その為、中田はファビーニョとの間を切る位置に走り込めず、大岩は直接シュートのコース(曽ヶ端が立つべきところ)を埋めようとニアに引き寄せられてきている。
ラストパスが出た時点では大岩は曽ヶ端のとなりで腰を落しダブルキーパー?というような滑稽なありさま、曽ヶ端の守備範囲(というか肩も触れ合わんばかりの真横)に立っていては邪魔だ。パスは中田大岩の間を通され、ドフリーに気づいた新井場が体をよせにいくも間に合わず、無人のゴールへ易々と蹴り込まれた。
 
鈴木に対しては青木。ファビーニョに対しては大岩・中田(コーチングすべき位置であったこと、最終的な位置取りのまずさを考えて大岩が主)のミスでの失点。
このシーンをリアルタイムで見ると鈴木に振り切られた岩政と、体を寄せるも間に合わなかった新井場のミスに見えるんだろうな、と。
 
鹿島DF陣が戻りきれてないのを見て、深く位置をとり、素早いスローインを叫んだ上野にやられた。
 
[42分]
エジミウソン→三田。DF入れて首尾固め。
 
[44分]
クロス、ロングボールを入れつづける。
青木のクロスをクリア、それを小笠原が新井場に回し、逆サイドからファーにクロス。
岩政がフリーで飛び込んでヘッドするが僅かに外れた。
 
[45分]
クロスのこぼれ球を青木がグランダーで敵の間を縫って転がすも、僅かに外。
その後も敵をペナルティエリアに釘付けにしてミドル・クロスと入れまくるが入らず、ファビーニョに延々と逆襲ドリブルをされて気をそがれる。
それでも最後にCKを得て曽ヶ端まで上がってラストワンチャンスに賭ける!→フェルナンドが逆サイドまで蹴ってしまい、試合終了。
 
[試合終了]
これを書いているのは試合からかなり経った後なので、これで優勝戦線から遠のいたとかの感慨はない。どう見てもチームが上手く回ってない、来期もあの微調整しかできない監督にやらせんのかよ。
青木投入までは上手くいってたが、深井投入で攻撃的になりすぎてあのスローインでプツッと集中が切れた感じ。それより失点より得点がないことが問題だ。
あれだけ引かれちゃ無理か…