第5節 ジュビロ磐田

 
[スタメン]
     鈴木 野沢
  新井場    小笠原
     中田 フェル
 石川 大岩 金古 内田
      曽ヶ端
 
 
バロンがサブにまわり、野沢が下克上レギュラー。
前節、キレキレの本山がサブにもいない。替わりは新井場。
技術的には小笠原、本山に並ぶ存在だが、OHの位置で能力を発揮できるか。
今回も不安定なボランチ・CBには手が入っていない。
 
 
[3分]
新井場がオーバーラップした石川に上手く浮きダマをあわせ、石川はフリーでボールを受けて中央に切り込む。潰され気味にこぼれたボールは逆サイドにわたりスローインとなる。そのボールを右サイドフェルナンドから長いセンタリングが入り、磐田CBの間でマークを受けていなかった鈴木がやや長めのヘディングをゴール隅に決める。
いきなり先制。1-0。
 
[6分]
自陣中央から石川が前線の鈴木にロングフィード
ピタリと落として、新井場がシュートするもミートせず、ゴロでGK正面。
 
[18分]
ペナルティエリア右で当たりにいった金古が行き過ぎ、振り切られ気味で右サイドから侵入を許す。
ユニホームをつかむが、ペナルティエリア内では強く引っ張ることができずに名波にパスを許す。スライディングで倒し、クリアするもクリアボールが福西にわたり、シュートを決められてしまう。
追いつかれ1-1。
 
[21分]
クロスに対し、フェルナンドがペナルティエリア内で無駄なハンド。
当然PKを取られる。
一旦、防いだように見えたが、こぼしたボールがラインを割り、ゴール。
1−2。軽率な失点を重ねて逆転されてしまう。
 
[30分]
どうにもパスが糞詰まり。
15分くらいまで見られた石川の正確なクロス、鈴木の安定したポスト等が見られなくなってかなり立つ。新井場はOHの位置では潰されることが多い。
磐田にきっちり守備陣系を取られた前で足元パスをまわしているが、ゴールの臭いは皆無。
 
[33分]
自陣左から新井場が敵陣右の深い位置の鈴木へピタリと合うロングパス。
鈴木は正確に胸トラップし、中央にドリブルで進み中田にパス。
そこから左サイドを駆け上がってきた新井場へ渡りクロス。
フェルナンドにピタリと合うが、ヘッドの勢いが弱くGKは難なくキャッチ。
 
[36分]
敵陣ゴールラインで敵を背負い小笠原が鬼キープ。
ファールを誘いFKゲットするも逆サイドへ転がっていく。
 
[41分]
磐田公正の時間帯。
左サイドをドリブルで川村にフラフラと駆け上がられるが、チェックが遅れる。
ハーフラインからペナ前まで来られて、やっとチェックに行ったところを右サイドにふられ、フリーの藤田にわたる。
それをファーポスト側にセンタリングされ、中山が飛び込んで失点。
中山には石川がついていたがクリアできずかぶったボールをヘッドで入れられた。1-3。
 
[44分]
攻勢にでるもフィニッシュ付近の精度を欠き、GKにキャッチされてカウンターを受ける。
右サイド深く前田に侵入され、二人がかりでつくが、中央にちょこんと出される。
そこを動き出しで金古を振り切った藤田が受け、シュート…というタイミングで金古が後ろからのスライディングで倒し、PK。
前田がきっちり隅に決めて1-4。
 
[前半終了]
一方的に押し込まれているわけではないが、スコアは一方的。
人が足りないという局面でもないのに、個人のミスがあるとあっという間に失点してしまう。
守備面の個人技術があからさまに足りない選手が複数いる。
そして’人数が余っていても)それをカバーしようとする動きもない。
前節に引き続きこれでは、守備組織は崩壊しているとしか言い様がない。
 
 
[52分]
石川→本田の交代。
後半開始からここまでの攻撃では入る気がしない。
守備に関しては人数をかけてもスペースをつかれてしまう。
本田の投入で変化するだろうか。
 
[61分]
福西→菊地
この磐田の余裕を付きたい。
 
[64分]
ロングボールをペナルティエリア内で中山に落とされ、前田が大岩と競り合いながらも前へトラップした、訳ではなく手で叩き落としていた。
このハンドで2枚目のイエローが出て前田退場。
少し追い風。守備の人数は変わらないが、攻撃の人数は減るから、本田投入の狙いが効いてくる(中田・フェルを前へ上げる)だろう。
 
[70分]
敵陣中央でこぼれダマを拾った鈴木が敵の間を通し二人を抜き去る。
ペナルティエリアでそのボールを拾ったDFにスライディングしてファール。
こういうFWとしての動きが目立つがいつも単騎切り込みの形になってしまう。
もっとフォローを。
 
[72分]
野沢→深井、名波→成岡と敵味方同時交代。
 
[74分]
相手バイタルエリアで多数の敵に纏わりつかれながらも鈴木が本田にボールを渡す。
そこから新井場にボールが出てセンタリング。
センタリングにあわせようとゴールに突っ込んだ鈴木を服部が倒してファール、イエローカード、そしてPK。
鈴木が決めて。2-4。
PKを取るまでの攻撃は相手をかき回す素晴らしいものだった。
ここでフェルナンド→バロンと交代。鈴木、深井、バロンと3トップに移行か。
 
[75分]
小笠原のFKが鈴木にぴたりと合うが、打ち上げてしまいゴールキックに。
 
[79分]
もうこちらのボランチ当たりでのボール回しが余裕をもってできる状態になった。
敵を閉じ込め、鳥かご状態。
 
[80分]
新井場がペナルティエリアにドリブルで切り込みDFはCKに逃げる。
これを金古がニアで服部と競り合いながらヘッドで叩き込みゴール。
3-4。この時間、この攻勢。勝てる雰囲気がでてきた。
 
[82分]
磐田はもうロングボールを蹴り返すのが精一杯になってきた。
ボールはますます回り、後ろに戻してからの攻撃でなければ、ゴール付近に多数スペースが出来ている。
 
[84分]
ゴールキックを跳ね返したロングボールをバロンがヘッドで前へ送る。
そのボールを鈴木が追い、ペナルティエリアで切り返しで二人を外し、シュート。
ゴールが決まり同点。4-4。
逆転すら不思議ではない。
 
[86分]
カウンター気味に小笠原がバイタルエリアに侵入。敵をひきつけて右にスルーパスを出すもゴールラインを割ってしまう。
 
[89分]
鈴木が敵陣真ん中でドリブルに行こうとして倒されFK。
中田が左から中央のスペースに走り出てヘッドするが惜しくもバーを叩いて跳ね返った。
 
[90分]
カウンターを受け中山がペナルティエリア前からスルーパスも、成岡はオフサイド
オフサイドにしとめるのはいいが、この局面で中山の前で二人コースを消していて、成岡には付けていない。
 
[92分]
藤田→ 森下と交代するも怖いのが減ったとしか感じられず。
またカウンターを受ける成岡の突破に、金古が追いつき足に当てさせてゴールに飛ばさせなかった。
 
 
[試合終了]
遅い攻撃、不安定な守備は変わらず。
鈴木がハットトリックしたのは、2nd開幕から見せてきたFWとしての動きに、結果が伴ったということで嬉しい。
守備の修正はもちろんのこと、相手に退場者がでたあと、疲れて衰えてからの圧倒的攻勢以外では、点の取れない遅い攻撃となってしまうのも何とかしないと。
スペースができるのを待たないで作る攻撃を見たい。