ナビスコGL6節 川崎フロンターレ(A)

 
[スタメン]
     アレ  本山
  深井       野沢
      増田 中後 
新井場 羽田 岩政 内田
       小澤
 
[サブ]
杉山 大岩 石川 後藤 山本 田代 興梠
 
中後は3試合連続出場。
大岩は復活ならず、今日も羽田。
 
[敵さん]
    ジュニーニョ 我那覇
       マルクス 
 マルコン 谷口 中村  森
   伊藤 寺田 箕輪
       吉原
 
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20060020020120060521_detail.html
 
[前半]
立ち上がりはまずまず。
内田、新井場の両サイドから持ち上がり、川崎の3バックにアレックス・深井・本山をぶつけて、
DFが偏ったところに増田が飛び出すといった基本形。
支配率では鹿島。川崎はロングボールから前線の個人能力でこじ開けようとしているが、基本的に封じ込められている。
15分はCKをキャッチした小澤がライナー性のキックで敵陣やや左のアレックスへ。
背中に伊藤を背負いながらも耐えて、疾風のように自陣から追い抜いていった本山にドンピシャのパス。
本山は右よりでフリーの野沢へラストパス、と美しい高速カウンターが決まったかに見えたが、野沢が裏に抜けるタイミングを計って中途半端にオフサイトポジションに進んでいた為、不発。
16分、走りこんでくる谷口に突っ込んで中後にイエロー。
18分、左サイドでパスカットした増田がそのまま前へ進み、アレックスへ。
DFラインでポストしたところを本山が右上角を狙ったシュート。わずかに外れたが、カウンターの脅威を与えている。
22分、リスタートが遅いと吉原にイエロー。
23分、後ろから本山のモモカンに入れてマルコンにイエロー。
25分、センタリングの対応に羽田と小澤がかぶってここぼれ球をジュニーショがスライディングシュート。
外れてくれて助かったが、稚拙なミスだ。
続いて右サイドにマルコン侵入。内田を前に置いたまま鋭いクロス。
ニアで我那覇と羽田が競り合い、触られずに抜けてきたボールにジュニーショと絡まって飛び込んだ中後。
中後に当たったボールは、ふわりと浮いて倒れていた小澤を越えていく。
小澤は必死に反転してかき出そうとするが、すでにボールはゴール内でバウンドしていた。
支配すれど先制されて、27分に0-1。
失点で同様したのか、直後にDFラインの裏にジュニーニョが抜け出してシュート被弾。
その後も前掛りになりすぎ、スカスカになったDFをジュニーニョが切り裂く。
ドンドン飛び出してくる川崎に、戻りながらの鹿島のマークがずれまくる。
35分にもジュニーニョがDFライン裏で小澤と一対一。小澤に当ててくれた。
そんな押し込まれた38分。
苦し紛れのクリアボールを箕輪がトラップしたところに、ダッシュで迫って奪い取ったアレックス。
転がっていくボールにペナ左のゴールライン際で追いつき、中央にマイナスで折り返すと、ペナルティアークで野沢が合わせて右隅を狙ったインサイド。正確に突き刺して1-1と追いついた。
今度は川崎がバタつく。39分野沢が右からミドル。
42分のFKは野沢が直接狙ったが、上に大外れ。
44分、左サイドゴールライン直前で深井が倒されてFKも野沢。シュート性の速いボールでCK。
グランダーで深井に戻し、深井はファーにダイレクト。浮き球に走りこんだ中後のボレーはサイドネット。
軽く川崎の逆襲を受けたところで、前半終了。
 
[前半終了]
前半は悪くない。
増田がスピードを生かしたパスカット、飛び出しを多く見せて活躍。
前線はアレックスを中心に、深井・本山が美味く絡んで高速カウンターを見せていた。
フィニッシュを決めた野沢は、ラスト一発にのみ美味しく絡んでシュートを打っている。
ただジュニーニョに手がつけられずかき回されているシーンも目立った。
後はセットプレイでのキック。野沢をもってしても小笠原並とはいかないので、W杯後も含めて気にかかる。
 
記述できなかったが、映ってないところで増田・アレックスがそれぞれイエローを貰っている。
 
[後半]
立ち上がりから落ち着かず、川崎の勢いを受け止める。
5分、オフサイドにかかってからボールを蹴った谷口にイエロー。
なんか出さなくてもいいカードが多いな。
8分、鹿島ペナルティエリアからクリアしたボールを、左サイドのマルコンがワントラップボレーでのミドルでバー直撃。
ジュニーニョに寄せた中後、露骨なシャツ引っ張りを咎められる。
11分、ペナ横からのスローインマルクスに浮き玉を送られ、ペナルティアーク付近でフリーだった谷口のヘッドがバー直撃。
12分、箕輪がゴール前から出したパスをカットしたアレックス、グランダーシュートを打つがギリギリでセーブされる。
15分辺りでは、カードを出しまくってる扇谷主審に対して、接触するごとに今のもカードだろとアピール合戦。
カードに頼ったジャッジの歪みが露呈される。
18分、深井が敵ゴール前で腹を踏まれて、倒れる。一旦流したレフリーは鹿島ゴール前でプレーが切れてからゲームを止める。踏まれるところを見てなかったのだろう。
20分、マルコンとアレックスが工作。マルコンを蹴った形になったアレックスは2枚目のイエローで退場。
アレックスは後半からボールの出しどころに対してのチェックをタスクとして課されており、こういう接触が多かった。
これで本山1トップ状態となる。前線を見回しても深井・野沢とロングボールは競り合えば確保できない状態。
田代の投入が妥当と思われるが、交代のないまま30分。先に動いたのは川崎。
マルクス → 黒津と交代。
30分辺りから川崎に押し込まれるシーンが目立つ。
自陣半分より後ろに引きこもり、クリアしても受ける選手がいない。
守備の交代に駒がないとしても、FWを動ける選手にして追わせればいいのに。
と、そうして空き放題押し込まれている35分。
右サイドでジュニーニョのクロスに足を当てて、ボール中央に高くあがる。
落下地点に入るのが遅れた中後はあっさり跳ね飛ばされて、ボールはDF裏へ。
これを黒津が拾って決めた。1-2とまたビハインド。
点を取られてやっと田代・興梠が交代準備。
その間、まったく攻められず。川崎がゆったり回すに任せ、DFラインに挑んで来てからの守備。
39分にやっと交代。本山→田代。深井→興梠。
これでやっと息を吹き返し、攻撃に出ていきなり野沢のミドルも外れる。
鹿島が息を吹き返したところで川崎もすかさず交代。41分に谷口→原田。
川崎ゴール前で興梠とマルコンがヘッドの競り合いで頭が接触し、側頭部に入れられた興梠は動けずタンカで外にでる。
外に出て立ち上がってもふらついている。
興梠が戻ったのが44分。
ロスタイムはボールを回す川崎を前にノーチャンスで終了。
 
[試合終了]
負けても予選通過。
しかし、引き分けは取れたんじゃないか?
アウトゥオリが後半ニヤニヤしていたのが気になる。
大体アレックスが退場したのだって、あの位置での守備を指示し続けていたことに遠因があるんだし。
リーグ再開後に当たるから手の内を隠したつもりか?関塚監督に?
どう評価していいのか迷うが、前半のデキを見るとカウンターでの攻撃はけっこう鋭い。
ポゼッションを上げようとすると偉大な落ち着き所、小笠原の不在が問題になってくる。
大きな得点源のセットプレイも期待できない。
守備は増田・中後と足りない部分をラフに行って止める傾向があるのが気にかかる。
 
次は6/4にガンバ大阪。アレックスも欠いた状態で戦うことになる。