親善試合 ラトビア(A)

 
オールスターに参加する選手を欠いた状態での欧州遠征。
新布陣、新戦力のテストということなんだろうけど、イマイチ意義を感じられない。
 
[スタメン]
    柳沢   高原
       中村
   松井     中田英
       稲本
中田コ 茂庭 田中  駒野
       土肥
 
まあ注目は松井ですね。あとは稲本がどこまで復調してるかとか。
サブだけどリーガの経験を得た大久保が今度こそ代表にフィットするかとか。
 
 
[試合]
日なたと影のコントラストが強く、影の部分が観づらい中継。
現地は正午ちかくと、日本の中継時間にあわせた時間なのが原因。
こういうのも試合の意味をそこねてるんだよなぁ…
前半は日本のパスの繋がりが良く、ラトビアを押し込む。
5分に高原が浮いたボールにドライブをかけたシュートで先制。
その後も日本の繋ぎは好調だが、後ろに人数をかけて守るラトビアは中々崩せず、ミドルシュートが目立つ。
ラトビアはDFラインからのロングボールに前の選手が突っ込む愚直な攻めを繰り返したが、それでも時々危ないシーンを作られた。
前半は1-0と、攻めきれない印象で終る。
 
後半、7分に柳沢が倒され、PKゲット。中村が決めて2-0と突き放す。
ラトビアの選手はキック・トラップがあまり上手くないし、この後はどんどん日本優勢になっていくのかと思っていた。
しかし、人数をかけてファールも恐れないハードな当たりで守られて、低い位置から放り込みというのを続けられた結果、FWは戻りきれず、DFも上げきれずで日本も間延びし、中盤のスタミナが削られていた。
徐々にラトビアの選手が運動量の落ちた日本の中盤にいどみかかる守備に移行。
20分に柳沢に代えて大久保を投入するが、どうも空回り。
日本は押し込まれ、22分にCKからヘッドで競り負けてからゴチャゴチャしたゴールで失点。
ラトビアのこのゴールは、ゴールエリア内で3人がボールに絡んでのものだった。
31分には中村を三都主に変えて3バックに移行。三都主のボールキープで一旦は落ち着くが、それも最初だけ。日本は完全にガス欠となった印象。
41分に中田英寿→本山、高原→鈴木と交代する。
本山が前線で溜めてボールを出すが、裏に走ってないし、出したら戻ってこないしで、大久保とはどうも連係不足。鈴木は特に競り合うようなことも無し。
42分に中田コのパスミスで失点し追いつかれる。
そのまま試合終了。
 
期待の松井はあまり噛み合わず。パスは下手ではないが決定的なものは特に無し。
ドリブルの仕掛けも密集に突っ込んでいって取られるというシーンが目立った。
大久保は以前代表に呼ばれたような空回り状態。
稲本は細かいミスが多い、まだ鈍ったままらしい。
久しぶりに見た選手の調子以外は、判断に困る。
攻撃が機能した時間帯は相手が引きこもってるし、失点はCKの競り合い負けとパスミス
体力切れで押し込まれても、遠征初戦だしなぁ…
でもこれが本番モードなら、前半のリードして押し込んでいる時間帯に簡単に前に出さずに後ろで(取りに来るまで)いつまででも回しつづける、なんてエグイ手で体力の消耗を押さたりするんだろうなぁ。
見る前のモヤモヤそのままの、「ただやっただけ」の試合だった。