第16節 名古屋グランパスエイト(A)

連戦の疲労の中、名古屋への遠征。
前節、運動量が落ちてきている印象だったが大丈夫か。
 
 
[スタメン]
      鈴木 アレックス 
 本山         小笠原
     .フェル 青木
新井場 大岩 羽田   アリ
       曽ヶ端
 
累積で出場停止の岩政の替わりは羽田。
他はアレックスも戻ってほぼベストメンバー。
 
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20050100010620050713_detail.html
 
[前半]
繋いでいく攻め同士で噛みあう立ち上がり。
6分に小笠原・鈴木・青木・鈴木・アリと、ここまで人数をかけ、チマチマと短いパスをつないで右サイドを崩す。4人に囲まれてもアリへのスルーパスを出した小笠原のキープ力は圧倒的だ。そのパスでペナ横をえぐってファーにクロス。それをヘッドしたのも小笠原、これは鈴木に落とそうとしてクリアされた。
11分、中盤でボールをカットした青木が上がりながらアレックスに、アレックスは山にはたき、本山はダイレクトに小笠原、小笠原もダイレクトで戻しフェルナンド、フェルナンドから右でフリーの新井場にスルーパス。新井場のマイナスの折り返しは本山が届かなかったのかスルーしてしまったが、ボールカットから15mくらいの幅でボールが上下に動きつづけ、フリーの位置に収まるやスルーパスという現在の鹿島が放てる最大の輝きを見た気がした。
そこからの逆襲で、上がった裏をつかれて右サイドからクロスを浴びたがアリがキッチリとヘッドで対応。
21分、名古屋陣内からの長いFK。大岩が落下地点を読み間違え、背後で本田にトラップされる。慌てて手を使うのと体当てるのと半々といった感じで潰すと、イエローカードを受けてPK。中村が決めて0-1。ここまで調子がよかったのに先制された。
26分、本山がゴールラインに切れそうなボールを、中谷と競り合いながら追う。ラインを出る間際で、体を入れてきた中谷の前に出ようと手を使ったら倒れられてしまい、イエローを貰う。
カードを認識した瞬間、ありえないと目を見開き、古賀にもやってねーよというジェスチャーをしていた。スローで見るとやることはやっていたが。
31分、本山が中盤で押さえ込まれて倒される。主審はファールを取ったが、本山は文句をいいながら立ち上り、何か要求している。(頭が軽く当たったようにも見えた)
柏原主審はそこで激昂、イエローを出して合わせてレッドで退場。
まあ表情を見てるとキレてカードを出した発狂審判にしか見えないのだが、ファールをとってもらったのに、それ以上を要求するという行為が軽率すぎる。
その再開後、ペナ前で鈴木が潰れて古賀にイエローが出た。
古賀は文句を言いまくっているように見える。まず、カードが出るようなファールに見えなかったのと、異議で退場させたならこっちも退場じゃないのか?
さっきの帳尻合わせでイエローを出したんじゃないかと、解説も審判基準に対して不審をもっている。
ペナルティアーク直前からのFKは、フェルナンド。低い弾道でゴール枠に飛んだが楢崎が防いだ。
41分、サイドチェンジのロングボールを受けたアリを中村が足を掛けてイエロー。
43分、小笠原とのワンツーでペナ右横をえぐったアリが倒されたが、ファールは取られず。
逆襲で、鹿島ペナ横左サイドからのスローイン。藤田が受け、スローインをした杉本が抜け出してクロスをいれられるが、中ではボテボテでしかあわせられず、助かる。
44分、アリが誰もいないところにサイドチェンジし、本田が掻っ攫う。そのままドリブルで持ち込み、大岩の股間を抜いたシュートは曽ヶ端が弾き返すが、詰めていた藤田が押し込む。これはオフサイド
46分、サイドからのボールを受けて、中央に持ち込む本田。ドリブルの一歩目で大きくボールを蹴ってしまい、羽田がカットするも勢い余ってぶつかる。
スピードに乗ってドリブルしようとした前に飛び込まれたらぶつかって当たり前と思うが、こんなプレーで本田にイエロー。
 
[前半終了]
本山退場までは調子よく、両サイドも積極的に攻撃に絡んでいた。
退場後も穴を埋めるようによく動いている。
おかしな審判はどちらのチームに偏るということもなくおかしいが、本山を失ったこちらは苦しい。
1点を背負って、後半どこまで持つか。
 
 
[後半開始]
立ち上がりから小笠原のキープをベースにSB・ボランチが上がり攻撃にチャレンジしていく。
10分経過しても鹿島ペース。ただペナルティエリアへの侵入・シュートは少ない。
13分にこの優勢をみてか、アリ→野沢と交代。OHに入れて3-2-2-2というフォーメーションになるのだろうか。
15分、野沢がペナ左横へ侵入。2人に中を切られても、股抜きで中にボールを出すが、自身はやっぱり相手に体で阻まれ中に行けない。
しかし、これでファールを取るのが今日の柏原主審。
野沢はうまく審判の基準を読んだのか。FKは小笠原が低くいれて、こぼれた所を青木がシュートしたが、敵に当たって枠を外れる。
そしてCKを防せがれ、リスタートで楢崎にイエロー。
18分に名古屋は中山→井川と交代。
21分、足を傷めたアレックスを深井に交代。
23分には鈴木がペナ前で相手を背負ってボールを受け、倒されてFKゲット。
蹴るまでの間に名古屋は、本田→豊田と交代。
このFKは壁に当たってしまう。
25分には新井場まで下げて阿部投入。後ろの選手を削って前目を増やしまくってるが、大丈夫なのか。
ペナ左横のスローインから敵を背負ってボールを受けた鈴木。反転に成功するが、潰されてしまう。なぜかこれが鈴木のファール。足もかかっているのだが?
31分、中盤のプレスをかいくぐって名古屋の杉本が羽田に迫る。
外側をもう1人追い越す動きをして2対1の状況を作られたとはいえ、ペナルティエリアを縦に抜けられ、平行パスを許す。逆側でついているべき大岩はボールばかり見ていて豊田をマークしていなかったのであっさり決められ、0-2と引き離された。どちらかといえば大岩の非が大きい。
37分、左サイドのスローインから。ボールを受けた選手を全員が見てしまい、右の大外でフリーの杉本にパスが通るが、曽ヶ端が飛び出し、ギリギリ足でボールに触って難を逃れる。
40分、前に人数をかけて攻めたその逆襲。ハーフラインまでの楢崎のキック。ボールを受けた選手に羽田がぴっちりついて振り返らせない。しかし、右サイドを追い越す中谷にパスされ裏に抜け出される。阿部が必死で追うが追いつけず、大岩がチェックに出てくる。そこで横パス、阿部は大岩が出てきたのを見て、そのパスを受ける豊田に走るが間に合わず、フリーでシュートを撃たれて失点。0-3となってしまった。
42分、藤田→平林と交代。
その直後、CKをクリアされて2回目のCK。鈴木がシュートするが、わずかに枠を外れる。
 
[試合終了]
最後まで1人多い相手に互角に闘っていたが、点差は0-3。
審判の餌食になったが、本山にも反省するところはあるだろう。
羽田が概ね通用しそうなパフォーマンスを見せていたが、スピード勝負に持ち込まれた時に必ず負けるのではないかという不安は感じた。
2点目は防げた。3点目は前掛りの裏だから仕方ない。
チーム全体としてはそれほど悪いパフォーマンスではなかったと思う。
次節は切り替えて冷静に闘って、また勝って欲しい。
 
[超訳セレーゾコメント]
日本のルールだがなんだか知らんが、審判に文句を言うなとかフェアプレーだとか要求ばかり言ってくる。しかし、審判が勝敗にまで影響を与えてしまうという責任を理解してるか?
日本のレフリーなんぞ世界のレベルから見たらはるか下だろうが。そりゃ国際審判とかスペシャルレフリーとか紙の上に色々書き込んではいるけど。
我々の戦っているレベルに見合ったレベルの責任を負うにはまったく足らない。
注:自分はポルトガル語解りません。