第13節 大分トリニータ

 
[スタメン]
 
      鈴木 FJ
  深井       増田
     フェル 大谷 
新井場 大岩 岩政  青木
       曽ヶ端
 
今期の切り札のはずだったファビオ・ジュニオール(FJ)がやっと試合にお目見え。
代表戦にスタメンで出た小笠原、本山、中田はサブと、セレーゾにしては珍しい疲労を考慮したスタメン。
性懲りも無く新しい力を期待したい一戦。
 
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20040100020820041120_detail.html
 
 
[10分]
ここまで、低い位置でボールを回してロングボールという展開に終始している。青木・新井場・フェルナンドと出し手は名手がそろうが受け手がいない。
攻める回数はこちらが多いが、シュートは敵のほうが多い…
 
[18分]
FJが敵陣左サイドでボールを受け、中央に切り返すがそのドリブルの遅いこと…
 
[23分]
新井場が競り合いながらフェルナンドに繋いだところ、よく確認もせずバックパス。このパスがマグノ・アウベスに掻っ攫われて大岩、岩政と順に1対1で交わされてしまうが曽ヶ端の冷静な飛び出しでなんとかセーブ。
 
[24分]
青木がハーフラインを少し越えたあたりからペナ内のFJに高精度ロングパス。トラップまでは申し分無し。
ただ、シュートは殆どコースの無いニアに打たされセーブされる。
 
[25分]
また曽ヶ端のセーブで助かる。
鹿島のDFシステムが不安定すぎ。
攻めの時にCB・SB・DHとで六角形のような形になって速攻を受けた時にそのまま高すぎるボランチの裏のスペースを使われている感じ。
ボランチコンビが2人そろって上がりすぎでもあり、CBコンビの上がりが足りないこともある。
 
[36分]
深井が自陣ペナ左の深い位置でパスカット、しかし敵のついている新井場へパスしてしまい、掻っ攫われる。
そのまま梅田クロス→松橋のダイビングヘッドも外れる。
解説は青木がマークを外したと責めているが、元々大谷がマークしており、深井がボールを奪ったタイミングでマークを外してしまったのが原因。
 
[前半終了]
ボールの繋がりが悪い。
以下、今までにあまり見れなかった2選手について。
FJは期待はずれ。まずスピードと運動量が無い。トラップは全て足元へ置くトラップでストライカーのものとは思えない。シュートをミートすることだけは上手いが、狙うコースにはGKがいるのは偶然ではない。足元に丁寧に落としてスローなモーションで蹴ってればそりゃミートはするだろうが、コースにも入られるのは当たり前。助っ人としてそれほど大した経歴をもつでもない大分のマグノ・アウベスに遠く及ばない。
大谷も相方がフェルナンドという不幸はあるが、期待させるようなプレーは皆無。
 
[3分]
右サイドライン際からのフェルナンドのFK。
直前までパトリックと揉めて審判に注意されていた岩政が、当たり前のようにあっさりヘッドで放り込んで先制。
1-0。
 
[6分]
新井場がグランダーのクロスを入れるが合わせるべきFJ、その後ろの深井と、DFの後ろから抜け出すことができず流れる。
 
[19分]
攻撃が即座にカットされ、そのたびに最後の仕掛けまでいかれてしまう展開が続いたためか、本山・小笠原の2枚看板の投入。
FJ→本山、増田→小笠原。
さぁ危険な奴らがでてきましたよ、と久しぶりにワクワクする交代。
 
[20分]
即座に大分も交代。
松橋→高松。
松橋よかったじゃないかと、よく知らないながらも思う。
 
[23分]
どうもポゼッションが回復しない為か、大谷→中田、と交代。
 
[26分]
マグノ・アウベスが新井場を交わしたが大岩にカットされる。そこをアフターで削ってイエロー。
 
[28分]
フェルナンドの守備センスのなさが端的に現れたシーンがあったが、記述するのが難しい…
 
[30分]
マグノ・アウベスのトラップボレーを曽ヶ端がまたまたスーパーセーブ。
 
[32分]
飛び出した曽ヶ端の眼前で木島がトラップ。
しかし曽ヶ端は慌てずにコースを切るポジショニングでDFの帰りを待ち、危機をしのぐ。
 
[33分]
大岩に謎のイエローカード
審判が口をおさえる仕草をしていたことから何か言ったのか?
 
[34分]
小笠原から深井へのスルーパスオフサイド
あー久しぶりに流れるような攻撃だったのに…
 
[35分]
ロングボールを深井がヘッドでDFの後ろに流し、自身で追いついてペナ前からシュートも外れる。
 
[38分]
木島のスピードあふれるドリブルに対して、中田が上手く外を切り、味方のいる中へ切り返したところをカット。
 
[39分]
FKのリスタートから大岩がペナ内ゴールライン近くで切り返しで振り切られ、マイナスの折り返しをダイレクトパス経由で至近距離かつフリーで打たれるが、曽ヶ端がキャッチ。
逆襲で右サイドをドリブルで上がる本山からペナ内にスルーパス
深井がアウトであわせるがキーパー正面。
 
[40分]
ハーフラインからのFK。大分の選手がアップで写ってる間に深井がGKと1対1。DFに追いつかれるもシュートを流し込みゴール。
2-0。
 
[42分]
中盤から縦に入ったボールを本山が浮き球でスルーパス
抜け出した深井は飛び出したGKをループで越すシュートを放つがバーに跳ね返される。そのボールを鈴木がヘッドで押し込みゴール。
サクサクと追加点をとり、3-0。
 
[45分]
間延びした大分の間を余裕をもってパスを回せている。
大分は戦術が崩壊した様子。
パトリック→サンドロと外人同士で交代して、なにか苦しい台所事情を感じさせる。
 
[47分]
大分にボールを回されるが、マークをずらさずにカットし続けて、再度深井の抜け出しシュートなんかもあり、そのまま試合終了。
 
[試合終了]
サブの面子が出た時のボールの繋がりの悪さ、守備の穴。
セレーゾの指導力を疑う。ボールを繋ぐことだけで小笠原・本山に頼らなくてはならないのでは攻撃が機能しない訳だ。
FJは今後劇的に変わるとも思えないのでまったく期待できない。
選手として終っているように思える。
大谷、増田と力不足を露呈。
だからといって代表組のパフォーマンスが特に良かった訳ではなく、スタメンから出ていたらこういう点差になったかは解らない。
個人的にはMOMは曽ヶ端。本来無失点の試合ではなかった。
深井は前線の運動量をほとんど一人で担っているような印象。
青木は合格…といいたいが後半は存在感が希薄に。
スペースの空く時間帯に本山投入ってのが毎回できたらなぁ、と過去に囚われたりもしつつ大差無失点で勝ってよかったね、と。