第12節 ヴィッセル神戸

 
[スタメン]
 
      深井 バロン
 フェル        増田
      中田 本田
新井場 金古 岩政  青木
       曽ヶ端
 
前節のカード乱舞の影響で鈴木・本山・小笠原・大岩と主力がごっそりぬけてしまっている。
ボランチのいつもの2人は出られるのだが、フェルナンドがオフェンシブハーフの位置に上がり、本田がスタメン。新井場は磐田戦でOHとしては物足りなかったし、フェルナンドの守備は不安だからこの位置関係はまず妥当なのだが…。そして右には次世代の主力として期待の増田。うーん、鹿島の戦術ではOHは要求される技術が過大すぎる、せめて本山か小笠原のどちらかがいれば働きやすいだろうに。
DFラインは岩政にレギュラーを奪われた金古がひさしぶりのスタメン。
この若いCBの組み合わせでアピールすれば活路を開けるだろうが…。
 
バロンの仮面や平瀬いじりでニヤニヤしていられない試合だ。
 
 
[J's−GOALのこの試合]
http://www.jsgoal.jp/result/20040100020220041107_detail.html
 
 
[1分]
むう、神戸のDFとその前の2ラインがずいぶん密集している。
スペースが無い。立ち上がりは慎重にきてるのか?
 
[5分]
頻繁にパスカットされる。
神戸は良く動く。
 
[12分]
増田がドリブルで上がっていくが出しどころ無く、囲まれて奪われる。
 
[13分]
ハーフライン前からのロンボール一本で、播戸にペナ内でトラップを許し、シュート打たれてしまう。金古がマークを一瞬外されたようだ。
反撃に出て相手ペナ内からのクリアボールを中田が新井場にヘッドで送り、新井場が中へドリブルで切り込んでミドルシュートするがGKに阻まれる。
 
[15分]
フェルナンドのFKがGKにキャッチされ、そのゴールキックの落下地点で本田がこけて播戸に抜け出されてしまう。青木の徹底したディレイと起き上がった本田のチェイスでなんとか時間をかけて左サイドにおいやり、シュートは打たれたが威力無く、曽ヶ端が叩き落としてからキャッチできた。
 
[16分]
曽ヶ端からのボールを後ろでゆっくり繋ぎ、中田に渡って左サイドにロンパス。
新井場がSBっぽく反応し、ペナ横からセンタリングを上げるところまでは美しかった。クリアされたが。
 
[17分]
自陣ペナ前でクリアボールを受けて増田が深井にパス。
深井はハーフラインからドリブルで敵ペナ前にせまり、右から左のバロンに浮き球。
敵に付かれていたバロンは、ヘッドで走りこんだ増田に落とすがダイレクトシュートはミートせず、高く飛んでいった。
 
[30分]
体を入れてボールキープしようとした青木をホージェルが後ろから押してイエロー。
体の入れ方とかヘッドも競り勝ってクリアしてたりと基礎技術はあるんだな、と。
 
[31分]
クリアボールからのヘディング合戦でボールが行き来しているところで、金古のヘッドが小さく、敵にヘッドで返され、ボールは金古の裏のスペースで待ち構えていた播戸に渡ってしまう。
猛然とゴールに向かってドリブルされ、金古が慌てて追いかけスライディング→起き上がって足を出すとあがくが、ボールをはじき出せずにカズへパスされてしまい、ゴール。
0-1。
この局面では岩政にも責任がある。
前に出た金古のヘッドを動かずに後ろで見ていた為、オフサイドラインのギャップができてしまっていたことと播戸が抜け出した後の対応だ。
 
[33分]
相手のクリアボールを中田がヘッドで前へ送り、新井場がヒールでさらに前へ送ってフェルナンドのクロス。
クリアされたボールをバロンが強烈なシュート。
GKが弾いたボールに深井が反応するが倒される、詰めた増田も一歩遅くクリアされた。
しかし深井を倒した坪内にイエローが出て、PK。
バロンが蹴り、ゴール。
1-1。
 
[40分]
いつの間にかバロンにイエローが出ていたらしい…?
 
[41分]
青木のスローインをフェルナンドが囲まれて受け、青木に戻してダイレクトのクロスが増田の頭に正確に合うが、ヘッドし損ねる。
 
[42分]
カウンターの局面でバロンがホルヴィに後ろから足をかけ、2枚目のイエローで退場。ハーフライン上だから無理にファールする位置でもなかったのに…
ロングボールの当て所を失って苦しい戦いになる。
 
[44分]
ロングボールを新井場がヘッドでクリアしたところにパクが走りこみ強烈なミドル。曽ヶ端が何とか触り、上方向に押し出した。
 
[前半終了]
バロン退場で人数以上に苦しくなってしまった。
動き出しが悪く、攻め初めてから前にボールを出すまでに時間をかけている現状では精度の高いロングボールを蹴れる人材という点が優位であったのに、前線での当て所を失った。
青木はポテンシャルの高さを発揮できてきているが。
金古の不安定感は相変わらず。
フェルナンドは顔出しが少ない。
 
 
[5分]
前に送ったボールがことごとく繋がらないが、神戸も付き合って精度のないロングボールを蹴ってくれて助かっている。
 
[7分]
クリアボールを自陣ゴール前で全力疾走で追った深井が菅原に阻まれて宙に舞う。菅原にイエロー。
 
[13分]
両チームグダグダな中、クロスボールが流れてきたのを新井場が追うが、パクにさくっと体を入れられて奪われ、センタリングを許し、ホージェルのヘディングシュートは外れた。ホージェルと競った(ともいえない)本田はまるで無力だった。
 
[14分]
左サイドからペナルティエリアに切り込んできた播戸に振り切られ、後追いになった金古が倒しイエロー、そしてPKを取られる。
播戸がおちょくるような浮き球で決めて1-2。
 
[17分]
岩政のロングボールを神戸DFがヘッドでゴール方向に流してしまい、ラインを割りそうなボールを猛然と追った深井をGK掛川が倒し、イエロー。
そしてPKゲット。
蹴るのは本田。キーパーの逆をついたが外してしまう。
こんな所にもバロン退場の影響が。
 
[20分]
セレーゾが動く。
本田→池内、増田→中島と、2人同時交代。
3バックに移行し、多分3-4-2と攻撃的な形に。
 
[25分]
焦れたセレーゾは金古→石川と交代。
2センターバックにし、新井場を前に上げる。
 
[29分]
石川からパスを受け、サイドで囲みに来た敵を単騎突破しようとした新井場が止められる。体がぶつかってエキサイトしたのか、ファールの判定に切れてボールを拾いに行く相手に肩をぶつける。
すわ、イエローか!と思ったが何故か審判はセレーゾに話をしにいき、お咎め無し。
 
[31分]
カウンターを受け、突破しようとする敵を石川があからさまにユニホームを引っ張って止める。
これもただのファールですんだ。
 
[39分]
パクの強烈なロングシュートを曽ヶ端がキャッチ。
 
[40分]
石川が左サイドからペナ右横にロングボール。反応した中島がライン際まで持ち込み、グランダーのクロス。フリーの新井場がダイレクトで打つが外れる。シュートコースを切りに来たDF(間に合っていなかった)が視界に入って焦ったか。
 
[43分]
ロングボールを新井場がヘッドで競り、こぼれ球が深井のところに落ちた。
深井は冷静にスルーパス。中島が抜け出し、ゴール左からファーに流し込もうというシュートだったが、枠を外れて転がっていく。
体を張った新井場が痛み、一時外にでる。
 
[45分]
クリアボールから直にスルーパスを出され、抜け出した播戸が曽ヶ端と1対1になるが、パスが強すぎて曽ヶ端がキャッチ。
 
[試合終了]
コーナーキックの数、12対1。負けた上にこんな数字が劣勢を示しているが、それでも普段なら負けるような相手ではなかった。
今日の状態でもバロンの退場さえなければ、と。
新井場は状況を判断してから蹴るタイプなのか、前でのプレッシャーに弱いという印象があったが、後半40分あたりから、とにかく相手にぶつかって体のどこかにでも当ててボールを運ぶというガムシャラなプレーを見せてくれた。
身体能力や基礎技術の差で競り勝ち、実際チャンスに繋がった場面もあった。しかし毎回、フルタイムでこれをやると壊れてしまうだろう。
中島も少しつづ成長してはいるようだ。
増田は辛い試合だったが、将来的には期待できるパフォーマンスだった。
単発の中田の突破はフォローがなかったが、戦術しだいではもっと生きる選手だということを示した。(みんな知ってるけど)
青木は高精度のキックを装備したSBとしてポジションを争う資格を見せた。
金古は難しい立場に。岩政のポジショニングもまだまだ大岩頼りだったというところか。
主軸が抜けて出場した選手達のポテンシャルが晒された試合だった。